ロドリゴ獲得を目指すバルサの「礼を失したオファー」にバレンシアのファンが怒り心頭!

2020年01月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

まずは半年のレンタルで

ロドリゴはどこへ。結局はバルサの思惑どおりになってしまうのか。(C)Getty Images

 バレンシアに所属するスペイン代表FW、ロドリゴの去就問題が再燃している。

 アトレティコ・マドリーへの移籍が取りざたされた昨夏の騒動に影響されることなく、ここまでダニエル・パレホ以上ともいえる活躍を見せている戦術上のキーマンを、バレンシアはチャンピオンズ・リーグが再開する半月前に売却しようとしているのだ。

 いかにもビジネスライクなクラブオーナーのピーター・リムらしい判断だが、今回の騒動でそのオーナー以上に批判の槍玉に挙がっているのが、移籍先の最有力候補として浮上しているバルセロナのやり口だ。
 
 右膝の手術に踏み切ったルイス・スアレスの長期欠場が決まり、代役探しに奔走しているバルサだが、その一方で、夏に向けてはラウタロ・マルティネス(インテル)を筆頭候補に複数のストライカーをリストアップしている。

 バレンシアがロドリゴの移籍金として要求する6000万ユーロは、できればその時のために残しておきたい。そこでバルサが提案したのが、半年間の試用期間を経て買い取るかどうかを決めるというアイデアだった。もしバルサ首脳陣が不十分と判断すれば、ロドリゴはそのままバレンシアに返却されることになる。

 この身勝手なオファーが、常日頃からバルサとレアル・マドリーのビッグ2に対してライバル心をむき出しにする、プライドの高いバレンシア・ファンを怒らせたのは言うまでもない。その意味でも、彼らにとって先週末のバルサ戦の勝利(2-0)はまさに溜飲を下げる結果となった。

 ロドリゴ獲得に向けたこのバルサの礼を失したオファーは近年、新戦力の不作が続いている補強の迷走の表われでもあるだろう。

 移籍期限は1月31日。スポルティング・リスボンのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスを獲得してバレンシアにレンタルに出し、代わりにロドリゴを連れてくるという動きもあるようだが、はたして――。

 バルサはスアレスの穴を埋めることができるのか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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