プレミアデビューの南野拓実にクロップは「本当によくやった」と賛辞! 地元紙記者は「火の洗礼だ」と辛口評価?

2020年01月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

マネ離脱での緊急デビュー

プレミアリーグのピッチに立った南野拓実。クロップがそのパフォーマンスを評価した。 (C) Getty Images

 南野拓実の待望のプレミアリーグデビューは、思わぬかたちで訪れた。

 現地時間1月23日に行なわれたプレミアリーグ第24節のウォルバーハンプトン戦で、今冬の移籍市場でリバプールに加入した南野は、33分に負傷で交代を余儀なくされたサディオ・マネに代わってピッチに立った。

 試合は先制したリバプールが一度は追いつかれながら、終盤の83分にロベルト・フィルミーノのゴールで勝ち越しに成功して2-1と勝利したのだが、予定外の途中出場は、南野拓実にとって簡単なことではなかったはずだ。

 今月5日のエバートンとのFAカップ3回戦で新天地でのデビューを果たしたものの、以降は出場機会がなく、ベンチから戦況を見守る日々が続いていた南野。ユルゲン・クロップ監督によると、ハーフタイムには負傷の治療も必要だったという。

 地元紙『Liverpool Echo』によれば、ドイツ人指揮官は試合後に「今夜は普段と若干異なるプレーをした。4-4-2で守り、攻撃は普通の形だった」と話している。

「ミナミノは2、3週間にわたって異なるポジションで一緒に練習してきた。FAカップでは中央だったが、彼は右や左でもプレーできる。我々に彼は必要だが、このケースではウインガーじゃない。彼はライン間の選手だ。彼にとっては本当に難しかった。ハーフタイムにはふくらはぎのケガで少し治療しなければいけなかったんだ。何も感じず、続けることができていたから、大丈夫なはずだ」

 さらに、クロップは、「彼にとっては初めてのプレミアリーグの試合で、本当によくやった。完全にチームに溶け込んでいるよ」と賛辞を寄せた。

『Liverpool Echo』のイアン・ドイル記者は、試合を分析する記事の中で、南野について、「攻撃の左側を務めていた時は、アンドリュー・ロバートソンとの連携でいくつか良い兆しがあった。だが、後半は中盤の右に移ってより厳しかった」と評している。

 そのうえで、同記者は、「火の洗礼だ。だが、南野のユーティリティー性は、シーズンの残りで彼を有益な存在とするだろう。しばらくマネが離脱するならなおさらだ」とつけ加えた。

 いよいよ、南野のプレミアリーグでの冒険が始まった。今後の活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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