「バカげている」「全世界が見たはずだ」ジダン監督とセビージャ陣営がゴール取り消しを巡って大舌戦!

2020年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームを引き上げさせていた」

ジダン監督はセビージャのゴールの前にハンドがあったと反論した。 (C)Getty Images

 1月18日、ラ・リーガ後半戦(2回り目)の初戦となる第20節が開催され、レアル・マドリーはホームでセビージャに2-1と勝利した。

 28分、ルーク・デヨングに先制点を許したかに思われたマドリーだが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入でファウルがあったとの判定に変更。ゴールが取り消される。

 後半、カゼミーロのゴールで均衡を破ったマドリーは、デヨングに同点弾を許したものの、その直後に再びカゼミーロが勝ち越し点。19日にキケ・セティエン新監督の初陣を迎えるライバルのバルセロナにプレッシャーをかけた。

 試合後、セビージャ陣営はデヨングのゴールが取り消されたことへの不満を露にしている。スペイン紙『Marca』によると、モンチSDは「全世界が見たはずだ」と怒りを隠し切れなかった。

「技術・戦術的分析は断る。あのプレーがカギになったからだ。そこから試合を分析するなんてバカげている」

 さらに、ジュレン・ロペテギ監督も「我々は敗北以上の結果に値した。前半は良かったし、正当なゴールを決めている。どうして取り消されたのか分からない」と続いた。

「正直、なぜゴールが認められなかったのか理解できない。大きなミスだ」

 後半にデヨングの得点を決めたシーンでは、直前にムニル・エル・ハッダディのハンドがあったかどうかを再びVARが検証。再度ゴールが取り消される可能性もあった。モンチSDは「そうなっていたら、わたしがピッチに降りてチームを引き上げさせていた」と述べている。
 一方、マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は「わたしに言えるのは、プレーを見直したが、ファウルがあって、VARの指摘で審判がファウルと判定したということだ」とコメント。さらに「2度目の時はハンドがあったが笛が吹かれなかった」と反論した。

「決めるのは審判だ。不利になる時もあれば、有利になる時もある。難しい仕事なんだ。決定するのは彼ら(審判)なんだよ。わたしからすれば(前半の得点取り消しは)ファウルがあって、普通のことだと思う。文句を言うべきではない」

 さらに、マドリー指揮官はモンチSDの主張に「審判が決定的だったとは思わない。彼はやるべきことをやった」と返している。

「セビージャのゴールではハンドがあったが、取られなかった。わたしに何が言えるのだ。首を突っ込むことはしない。全員にとって難しい試合だった。相手は良いチームだったが、妥当な結果だ」

 両陣営の舌戦はこれで終わるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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