「日本協会はメンタル崩壊…」と報じた韓国メディア。森保監督の進退問題にも注目

2020年01月16日 ピッチコミュニケーションズ

「五輪金メダルプロジェクトの日本、アジアの壁すら高かった」と皮肉まじりの記事も

韓国メディアも成績不振のU-23日本代表の動向を注視しているようだ。写真:佐藤博之

 U-23アジア選手権で1勝もできずにグループリーグ敗退が決まった森保一監督率いるU-23日本代表の試合結果は、韓国でも続々と報じられている。

 前半終了間際に起こった田中碧のVAR一発退場を取り上げ、「判定のせいで日本脱落、カタールと引き分け」(ネットメディア『スポーツW』)と報じるところもあったが、「最後まで笑えなかった日本、カタールに1-1…未勝利・最下位で大会を終える」(ネットメディア『news1』)「未勝利脱落の日本、1分2敗でグループリーグ脱落」(ネットメディア『スポーツ韓国』)と淡々と伝えられている。

「日本、カタールに引き分け…1勝もできずに脱落のマンシン」(スポーツ新聞『スポーツ京郷』)と、敗退が決まったシリア戦に続き、またしても「マンシン(亡身)=恥さらし、赤っ恥」という言葉を使うメディアもあった。

 経済紙『毎日経済新聞』のネットメディアである『MKスポーツ』のカタール戦評は厳しく、「グループリーグの最終戦で傷ついたプライドを回復させようとした日本だが、それほど改善されたところはなかった。もどかしい流れが続いた。前半に主導権を握っても、それをゴールで締めくくることができなかった」と報道。記事のタイトルも「五輪金メダルプロジェクトの日本、アジアの壁すら高かった」と皮肉まじりだった。

 また、多くのメディアが日本メディアやファンの反応を詳しく伝えている。

 その見出しのタイトルだけ並べてみても、刺激的な文字が踊っている。
「未勝利不振に衝撃を受けた日本」(サッカー専門メディア『FOOTBALLIST』)
「怒り心頭の日本のサッカーファンたち、"惨敗した森保は辞任しろ"」(スポーツ芸能メディア『SPORTAL KOREA』)
「史上最強とは…日本サッカー、オリンピック6か月を前に監督交代の論乱」(一般紙『ソウル新聞』)

 スポーツ新聞『スポーツソウル』は、「日本サッカー協会、グループリーグ未勝利脱落でメンタル崩壊…バンコクで緊急会議」と、森保監督とJFA技術委員会の関塚隆委員長が緊急ミーティングを開いたことも詳しく報じている。

 記事では、「日本はオリンピック開催国で自動出場権を得ているので、今大会の結果に大きな意味はない」としつつ、「しかし、派手にオリンピック金メダルを目標に掲げた日本は、これまでコパ・アメリカ、E-1選手権などA代表の国際大会にU-23代表を派遣するなど、並みならぬ努力を傾けてきた。今大会も優勝候補に挙げられていたが、 結果は正反対だった」と予想外の結果に驚きを隠せないでいるようだった。
 

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