【松本|新体制】選手、監督は異口同音にJ1昇格を口に。新たなスローガン「One Soul 捲土雷鳥」に込められた想いも発表

2020年01月14日 サッカーダイジェスト編集部

選手たちの多くが「J1昇格」を目標として掲げる

新スローガンとともに新ユニホームも発表された。

 松本山雅FCの2020年シーズン新体制発表会が13日に松本市内で行なわれた。昨季限りで2012年のJリーグ参入以降8年間に渡って指揮を執った反町康治監督が退任。今季は群馬を率いていた布啓一郎監督にバトンが引き継がれた心機一転のシーズンだ。選手、スタッフ、監督が挨拶し、異口同音にJ1昇格への思いを述べた。

 C大阪から加入し、背番号1を背負う圍謙太朗は「昇格するために強い覚悟を持って移籍してきた。1年間、良い時も悪い時もあると思うが、常にポジティブに戦う」と決意表明。G大阪から期限付き移籍で加入した髙木彰人は、先日の新加入選手発表会見で二桁ゴールと目標を掲げており、この日は「今シーズンは個人としてもチームとしても良い結果を残せるよう頑張りたい」と想いを述べた。

 今季から背番号10を背負うセルジーニョは「去年は良い結果ではなかったが、皆さんと良い時間を過ごせた。皆さんとともに笑顔で今シーズンを終わらせてみせる」と昇格へ並々ならぬ覚悟。背番号を8に変更した杉本太郎も「J1に昇格できるように精一杯戦う」とコメント。阪野豊史は「チームの勝利に貢献できるゴールをたくさん決められるように頑張る」と抱負を語った。

 布監督は「松本山雅は短い期間で急成長を遂げたJリーグの理想的なクラブ。大きな功績をもたらした反町監督の後を引き継ぐのは決して簡単な仕事ではないと自覚しているが、預けていただいたことに大きな喜びを感じているし、同じように重大な責任を感じている。スタッフ、選手と一丸となって、最後にサポーターの皆さんと一緒に喜びを分かち合えるようシーズンを戦い抜いていく」と挨拶した。

 主力の永井龍が広島、守田達弥とエドゥアルドが鳥栖、町田也真人が大分に完全移籍。一方、高橋諒、杉本、藤田息吹、セルジーニョ、橋内優也らは残留した。現段階では若手を中心に9人を補強して29人体制で、ここからブラジル人MFふたりが合流する予定だ。昨季、山形に所属していたアルヴァロ・ロドリゲスはすでに12日の練習に一部加わっている。

 今季のスローガンは「One Soul 捲土雷鳥(ワンソウル けんどらいちょう)」。一度敗れたものが再び勢いを盛り返して巻き返すという意味の中国の故事成語「捲土重来(けんどちょうらい)」から着想を得た。4年ぶり2度目のJ1挑戦が跳ね返された昨季の反省を基に、「土を捲いて重ねて来たる」イメージとライチョウ(長野県の県鳥)を重ね合わせたものだ。

 布監督の下で松本がどんな戦いを見せてくれるか。スローガン通り、1年でのJ1復帰を是が非でも勝ち取りたい。

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