【鳥栖|新体制】脱守備的宣言‼ 13名の新戦力を迎え、金監督は「攻撃的に、アグレッシブに戦う」と明言

2020年01月10日 荒木英喜

目指すサッカーを体現できる選手が加入

今季の新戦力は13人。前列左から大畑、本田、松岡、金監督、内田、小屋松、梁。後列左から板橋、森下、林、湯澤、宮、守田、エドゥアルド。写真:荒木英喜

 1月10日、鳥栖が2020年の新体制発表会見を行なった。冒頭で竹原稔社長は「私自身としても監督自身としても選手自身にとっても2020年に最も気持ちを込めて戦い抜く」と力強く宣言。そして初めて開幕から指揮を執る金明輝監督をはじめ、新しいコーチや通訳、12人の新加入選手がそれぞれ今季に懸ける思いを口にした。
 
 守備的なイメージの強い鳥栖だが、金監督は「より攻撃的に、アグレッシブに戦っていきたいと思っています。観に来た人たちが『もう一度見たい』、やっている選手たちが『このサッカーでずっとやりたい』。そういったものを感じ取れるような働きかけをしたい」と方針を明らかに。昨季5月の就任時から攻撃的なサッカーを志向してきた金監督は、改めて明確に考えを示した。 

 新加入選手にビッグネームはおらず、世間の前評判も決して高くはないかもしれない。しかし、「まずボールを持てる、走れる、メンタル的にもチームのためにしっかりできる選手をチョイスしました」(金監督)と話す通り、目指すサッカーに合う選手たちを迎え入れた。
 
 そんななかで注目は初の移籍となった梁勇基だろう。仙台から加わった38歳のベテランは「僕がデビューを果たしたのが、このスタジアムで何か深い縁を感じています。これまでの経験とプレーで少しでもチームの力になれるように頑張りたいと思いますので一年間、よろしくお願いします」と挨拶。さらにその後の取材で「(初めての移籍は)自分自身の大きなチャレンジ。鳥栖にはもう一度プレーするチャンスを与えてもらって感謝しているので、その気持ちをピッチでしっかり表わしてチームのために頑張りたい」と意気込みを語った。
 
 昨季から懸念点だったCBには松本からエドゥアルドと神戸から宮を獲得。GKには松本から守田を加え、チームとしての形は整った。金監督の攻撃的なサッカーがどこまで浸透するか。途中登板ではなく、初めて一からチーム作りを行なう指揮官の手腕に期待したい。

取材・文●荒木英喜
 

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