「ファンを痛めつけた!」イブラの銅像が足元から折られる!ライバルクラブの株購入でサポが激怒、破壊行為が続く

2020年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼に裏切られた」

華々しくお披露目式が行われたイブラヒモビッチの銅像だったが、今は無残な姿に。 (C) Getty Images

 ライバルクラブの株式を取得して以降、元スウェーデン代表ズラタン・イブラヒモビッチは古巣マルメのサポーターから激しく批判され、故郷にある銅像は破壊行為を受け続けている。

 鼻がもぎ取られ、スプレーで汚され、燃やそうとまでされた銅像は、脚を折られてついに倒されてしまった。それほどまでに、マルメのサポーターはイブラヒモビッチに怒っているのだ。

 英公共放送『BBC』は1月9日、そんなマルメのファンたちの声を伝えた。あるサポーターは「我々が彼に怒っているのは、好きなことを何でもして、かつ愛されることもできると思っているから。本当のサポーターとはどういうものかを、彼は分かっていない」と話している。

「マルメのファンの大半はズラタンに失望している。わたしが知っている中で彼を擁護する者はいない。もちろん破壊行為は間違えていると思う人たちはいるが、同時に、彼らはみんながなぜそうするかも理解しているんだ」

 さらに、このファンは「以前は彼のことが誇りだった。我々のクラブで育った世界的スーパースターだ。だが、今では彼のことを何も聞きたくない。彼は我々が彼に感謝すべきと考えているが、実際には彼はマルメで何も勝利していないんだ。ただ、大金で売られたというだけ」と語った。

 また、別のサポーターは「彼がずっと言ってきたことに反することをした。そのぶん傷が深いんだ。彼はいつもマルメが故郷でマルメをずっと愛すると言ってきた。マルメよりも大切なクラブはないとね」とコメントし、唇を噛んだ。

「(ライバルクラブであるハンマルビーの)株を買ってもそれを言わなかったり、マルメについて言及していたりしたら、今よりは受け入れられたかもしれない。でも、彼は株式の4分の1を買ってから、彼らをスカンジナビア最強にしたいとまで言った。僕らにナイフを刺しただけでなく、それをえぐってマルメファンを痛めつけたんだ」

 マルメ公式ファングループの副会長は「ハンマルビーの株式取得後すぐ、我々は像を移すべきだと言ったんだ。残念ながら破壊行為があるのは不可避だった。全員のために、すぐに像を動かすべきだった」と話す。

「長年国外にいて、彼は街とクラブの土台を失った。『我々対世界』というマルメのメンタリティーがズラタンをつくったのであり、ズラタンがマルメをつくったのではない」

 もはや関係修復が不可能に思われるイブラヒモビッチとマルメのサポーター。銅像は、そして彼らの今後はどうなるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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