ノルウェーの“怪物”ハーランドは、なぜマンUを蹴ったのか? 独紙で語ったドルトムント移籍の理由とは?

2020年01月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユナイテッドはマネーゲームも辞さない覚悟で…

新天地でトレーニングに励むハーランド。19歳の俊英は数あるメガクラブのオファーの中からなぜドルトムントを選んだのか? (C) Getty Images

 1月1日に開いた移籍市場で驚きを呼んだのが、ノルウェー代表の"怪物"アーリング・ハーランドだ。レッドブル・ザルツブルクで才能を開花させたストライカーは、ドルトムントと2024年6月までの長期契約を締結した。

 昨夏にポーランドで開催されたU-20ワールドカップのホンジュラス戦(12-0)で、トリプル・ハットトリック(9ゴール)を達成し、一躍注目を浴びたハーランドは、迎えた今シーズンも公式戦22試合で28ゴール・7アシストと圧巻の戦績をマーク。その存在は、複数のメガクラブから垂涎の的となっていた。

 とりわけ、獲得に熱心だったとされているのが、プレミアリーグの強豪マンチェスター・ユナイテッドだ。

 開幕前にインテルへ主砲のロメル・ルカクを引き抜かれたレッド・デビルズ(ユナイテッドの愛称)は、当面の課題とされた得点力不足を打破すべく、マネーゲームも辞さない覚悟でハーランド獲得に乗り出したが、最終的に19歳の大器のプレミアリーグ行きは実現しなかった。

 一体なぜ、ハーランドはドルトムントを選んだのか? 決断のワケをドイツ紙『Bild』のインタビューで当人が明かしている。

「クラブが僕に直接伝えてくれたんだ。『我々の前線に君が必要だ。プレースタイルが好きで、ここに連れてきたい』ってね。そんな彼らの姿勢が気に入ったし、それが僕を動かしたんだ」

 さらに「ドルトムントと相性が一番いいと感じた」と語るハーランドは、自信ありげに続けている。

「僕はとてもダイレクトなプレーヤーだ。できるなら、常にゴールへまっすぐ進んでいくだけがいい。それが一番得意なことなんだ。一生懸命努力して、ゴールを決めるのが好きだ。どんな選手なのかはみんなの目で見て欲しい。あまり喋りたくないんだよ(笑)」

 メガクラブからの大型オファーに揺らがずに、自分自身とマッチするクラブを選択したハーランド。そんな十代とは思えない冷静さを持つ大器は、ドルトムントでいかなる成長を見せるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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