「感謝しなきゃいけない」無失点勝利の立役者、帝京長岡CB丸山喬大の働きにチームメイトも賛辞!【選手権】

2020年01月06日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「最近はずっと失点していないので…」

準々決勝、仙台育英戦。最終ラインで声を張り続け、クリーンシートに貢献した丸山。写真:早草紀子

 帝京長岡が、宮城の名門・仙台育英を相手に、開始わずか1分の先制点を最後まで守り抜き、新潟県勢初のベスト4進出を決めた。

 快挙を達成したピッチ上で、ひと際大きな声を80分間出し続け、チームを後ろから支え続けた選手がいる。帝京長岡の3バックのセンターを務める丸山喬大だ。
 
「コーチが、自分が声をよく出しているときに勝てていることが多いと言ってくれた。今大会は声が枯れるぐらい出すっていうのは意識してやっていて、チームとして強い強いって言われてて、どこか(選手らが)勘違いしてしまう部分もあったので、そこは緩まないように引き締める声っていうのは多く出しています」

 ディフェンスリーダーとして自覚をしっかりと持ち、チーム全体の雰囲気を感じ取って行動しているという彼に対し、FW晴山岬も「CBの丸山が常に声をかけてくれた。感謝しなきゃいけない」と賛辞を贈るほど、準々決勝での丸山の存在は大きなものだった。

 丸山は声を出すことだけではなく、的確なカバーリングでも存在感を発揮。相手のディフェンスラインから前線へのロングフィードにも、しっかりと相手FWに身体を寄せて対応して攻撃の芽を摘み、試合終了まで無失点で抑えた。
 
 県予選からここまで無失点で勝ち上がってきた帝京長岡。「最近はずっと失点していないので、失点した時にどうするかっていうのが重要になってくる」と、唯一失点に慣れていないということが心配の種だと丸山は語る。

 準決勝の相手は今季、高円宮杯プレミアリーグファイナルを制して日本一に輝き、今大会は計13得点を奪って勝ち上がってきた強敵・青森山田だ。
 
「一人ひとりの能力が高くて、セットプレーで富山第一から4本決めているっていうのを聞いて、セットプレーが武器なのかなっていうのは思う。まずはセットプレーを与えないことからしっかり集中したい。攻撃は自分たちも自信があるので、攻撃の部分でなんとか2、3点取ってくれれば後ろもなんとか粘れるかなと思っています」
 
 そう冷静に分析する丸山。ここまできたら目指すは優勝の二文字しか見えていない。無失点を貫いてきた自信を胸に、全国大会初制覇へ向けて1月11日に、埼玉スタジアム2002で青森山田との大一番を迎える。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

【選手権PHOTO】帝京長岡1-0仙台育英|開始1分の決勝弾で帝京長岡が4強入り!
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