「オファーがなければサッカー辞めます」四中工の10番・森夢真が敗退後に明かす。得点ランクトップの男が表舞台から消えるのか【選手権】

2020年01月05日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「大学には進みません」

ここまで得点ランクトップの森。4戦連発はならず。写真:田中研治

[高校選手権準々決勝]矢板中央2-0四日市中央工/1月5日(日)/駒澤陸上競技場

「マークが厳しかったですね」

 矢板中央(栃木)の前に準々決勝で散った四日市中央工(三重)の10番・森夢真はそう試合を振り返った。

 ここまで3戦連発の5ゴールで、得点ランキングの単独トップ。2つのミドルシュートも叩き込んだ。当然、警戒されるのはわかっていたが、相手のチェックは予想以上に厳しかった。

「だいたいボールを持つと2人で囲まれて……。その後ろにも1、2枚いたんで、パスも出せないし、ドリブルもできないし、やりにくさはありました。他の選手を使おうとしたんですけど……」

 それでも両チーム最多の4本のシュートを放った。だが、最後まで決定機を作り出すことはできなかった。

 チームの目標だったベスト8は達成したが、もちろん満足はしていない。

「近年の四中工としては良かったほうですけど、チームとしても個人としても満足はしていません」

 今後の進路はまだ決まっていない。今大会で活躍してアピールし、Jクラブにスカウトされるのが目標だった。

「(オファーが)来てほしいですけどね。大学に行くつもりはありません。どこからもオファーがなければ、就職してサッカーを辞めます」

 きっぱりとそう言い切った森。大会得点王の可能性を残している男が、このまま表舞台から消えてしまうのは、あまりに惜しい。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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