1億円近い借金も…。元マンU戦士ルーニーが20歳でギャンブル依存症になった過去を告白「どんどんハマった」

2020年01月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

カジノのキャンペーン動画で衝撃の告白

過去の過ちを告白したルーニー。その内容は衝撃的だった。 (C) Getty Images

 若くして成功を掴んだからこその苦悩を、元イングランド代表FWのウェイン・ルーニーが告白した。

 現在34歳のルーニーがプロキャリアをスタートさせたのは、2002年の夏。当時16歳だった青年は、瞬く間にスターダムをのし上がり、04年8月に移籍したマンチェスター・ユナイテッドでは、英雄ボビー・チャールトンのクラブレコードを越える253ゴールを決めた。

 イングランド代表としても歴代1位となる53ゴールを叩き込み、名実ともにサッカーの母国のリビングレジェンドとなったルーニー。だが、若くして富と名声を掴んだ彼の私生活は荒れていたという。本人が、現在所属するダービー・カウンティのスポンサー会社であるオンラインカジノ『32Red』のキャンペーン動画で、過去にギャンブル依存症に陥っていたことを告白した。

 ルーニーは、「当時の自分は、大金を手にしたばかりの若造だった」と語り出し、こう続けた。

「マンチェスター・ユナイテッドではアウェー戦の度にホテルに泊まる。そして、イングランド代表ではホテルに7日から10日間滞在する。そうすると、退屈するので暇つぶしをしようと考える。その一つがギャンブルだったんだ。

 携帯電話で簡単に賭けることができたんだ。本当のお金ではないような感覚だった。ブックメーカーに足を運び、限度額まで賭けるという感じではなかったからね。気づけば、知らぬ間にかなりの額を失っていた。最初は勝っていたし簡単に稼げると思っていた。のめり込むようになってからは負け始めて、借金生活となった」

「失った金額を取り戻そうとして、どんどん賭けるようになった」というルーニーは、最もハマっていた20歳の時には、たった5か月の間で70万ポンド(約1億円)を失った。

 だが、元イングランド代表FWは、「お金を失っていた当時はパフォーマンスに影響を及ぼした」ことを受け、ギャンブルから足を洗うことを決意し、今ではほとんど手を出さなくなったと明かしている。

「ありがたいことに、自分はどうにか借金を返すことができて、それからは二度とギャンブルには手を出さなかった。過ちから学んだんだ」

 最後に「ギャンブルを続けていると、もっとあらゆるものを失うことになる。そうなると悪循環に陥ってしまうんだ」と口にしたルーニー。泥沼にハマりかけたことを正直に告白したレジェンドの言葉は、同じようにギャンブル依存症に悩む人々を救うキッカケとなるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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