<2019ベストヒット!>「日本が守備的? とんでもない話だ!」イラン代表監督が森保Jと日本サッカーをベタ褒め!|日本代表編

2019年12月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本サッカーへの感謝と熱き想いを赤裸々に

前日会見で日本サッカーへの熱い想いを明かしたケイロス監督。どこか余裕しゃくしゃくのようで……。(C)AFC

 2019年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返るこの企画。
今回は、今年1月に行なわれたアジアカップの準決勝を前に、対戦相手のイラン代表を率いるカルロス・ケイロス監督が語った「森保ジャパン評」を紹介する。かつて名古屋グランパスを指揮していただけに、日本への"想い"は人一倍のようで……。
 
記事初掲載:2019年1月28日
 
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 優勝候補筆頭、イランとの大一番が迫る。

 日本時間の1月28日23時にキックオフされる、アジアカップ2019準決勝。日本代表は2大会ぶりのファイナル進出を懸けて、チーム・メッリ(国民のチームの意、イラン代表の愛称)と雌雄を決する。

 試合前日のチーム練習後、両指揮官が記者会見に臨んだ。2011年からイラン代表を率いて8年が経つカルロス・ケイロス監督は、感慨深げに大一番への決意を明かした。

「明日はとにかく、万全の準備をしていいサッカーをしたい。日本は素晴らしい選手がいて、素晴らしい国でもある。日本代表について、いまさらわたしが多くを語る必要はないだろう。そういう国との対戦を前にすごくわくわくしているし、興奮しているよ。我々は今回の準決勝に、8年という長い時間をかけ、苦しい道のりを経て到達した。ここまで来れたことは誇りであり、とても嬉しく思う」
 
 日本は今大会で5連勝を飾っているが、すべて1点差勝ち。ラウンド・オブ16のサウジアラビア戦では守勢に回る時間帯が圧倒的に長く、ポゼッション率も異例の「23%」と押し込まれた。報道陣から「日本はディフェンシブなチームだが、明日の対応策は?」と問われたケイロス監督。少しムッとしたように、その見方を真っ向から否定した。

「ディフェンシブ? 日本がとくに守備的にやっているとは思わないし、とんでもない話だ。わたしの見立てとは違うようだね。日本はアジアの名門であり、もっとも成功しているチームのひとつだ。選手たちは光り輝いていて、本当に素晴らしいサッカーをしている」

 そして、日本サッカーへの感謝を語り始める。1990年代半ばに名古屋グランパスで指揮を執った過去を紐解いた。

「わたしは3年間、日本で仕事をする機会があった。日本のみなさん『コンニチハ』。名古屋グランパスで仕事をしたが、育成プログラムや計画性、その取り組みへの姿勢などが実に印象的で素晴らしく、わたしも多くを学ばせてもらった。日本サッカー全体のそうした努力の成果が、いまやユース、女子、シニアとすべてのカテゴリーで結果となって表われている。ロシア・ワールドカップではコロンビアを破って決勝トーナメントに進出したし、この半年後には、コパ・アメリカに招待されていると聞いた。カタールも次のワールドカップ開催国として招待されているようだが、日本が招待を受けているのは偶然ではない。あくまでクオリティーを評価されてのことだ」
 

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