「歴代最高の指揮官」「勝率6割」アンチェロッティ新監督の就任でエバートンOBは歓喜! 一方で懸念する声も…

2019年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「みんなと働けることにワクワクする」と意気込む

21日に行なわれたアーセナル戦をスタンドから観戦したアンチェロッティ。初陣は26日のバーンリー戦となる。(C) Getty Images

 エバートンは12月21日、かねてから噂されていた名将カルロ・アンチェロッティの監督就任を発表した。2024年までの4年半契約だ。

 クラブの公式サイトで、アンチェロッティは「オーナーと経営陣には、成功してトロフィーを獲得するための明確なビジョンがある。監督として魅力的だし、そのビジョンを現実とする貢献をすべく、みんなと働けることにワクワクする」と意気込んだ。

「過去2週間のパフォーマンスから、選手たちには多くのことができると分かった。(暫定監督の)ダンカン(・ファーガソン)の仕事は見事だった。サッカーで鍵となる要素は、強い組織と規律、そして正しいモチベーションだ。彼が今後スタッフの一員となってくれることはうれしい」

 そのファーガソンは「うれしいよ。彼のような監督から学べるのが待ち切れない」と、アンチェロッティの就任を歓迎している。(英『talkSPORT』より)

「彼はすべてをやってきた監督だ。わたしは3、4試合を率いただけで、彼は何百という試合をこなしている。週明けから始めるのが待ち遠しい」

 アンチェロッティは先日、ナポリの指揮官を解任されたばかりだ。だが、ミランで2度の欧州制覇を果たし、レアル・マドリーに10度目のチャンピオンズ・リーグ優勝をもたらしたほか、チェルシーやパリ・サンジェルマン、バイエルンなど、数々の強豪を率いて結果を残してきた世界有数の指揮官であることは変わらない。
 
 エバートンのOBであるマーティン・キーオンは、talkSPORTで「歴代最高の監督のひとりだよ。勝率6割の指揮官だ!」と、アンチェロッティの手腕に太鼓判を押した。

「彼は5つのリーグでタイトルを獲得してきた。どこにいっても勝ってきたんだ。サラリーは高額だが、エバートンは普通彼が行くクラブではない。ユベントス、ミラン、パリ・サンジェルマン、マドリー、バイエルン、チェルシー…アンビリーバブルさ!」

 ただ、指導者転身直後を除けば、アンチェロッティはつねに上位を競う強豪を率いてきた。現在のエバートンは降格圏に勝点4差と残留を争うチームだ。

 元チェルシーのジェイソン・カンディーは「彼がやってきたことやその経歴は周知のとおりで、サッカー界に彼以上の監督は多くない」としたうえで、懸念もあると指摘した。

「彼が率いてきたクラブを見てごらん。エバートンにとって、彼が適切な人材かは確信がない。これまでのクラブには世界有数の選手たちがいた。エバートンは非常に異なるチームだ。彼が指導してトム・デイビスが世界有数のミッドフィルダーとなるだろうか」

 エバートンとアンチェロッティの挑戦は、吉と出るのか、凶と出るのか。まずは、初陣となる26日のバーンリー戦に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】アンチェロッティがスタンド観戦!エバートン対アーセナルのハイライト

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事