「契約解除金の条項を知らず…」南野拓実を狙っていたマンU。獲得失敗の原因は強化責任者”のスカウト不足!?

2019年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョやファン・ハールを苛立たせたCEOがまたも…

リバプール移籍を叶えた南野(左)を狙っていたユナイテッド。だが、ウッドワードCEO(右)の情報不足が原因で……。 (C) Getty Images

 現地12月19日、プレミアリーグの名門リバプールは、レッドブル・ザルツブルクの日本代表FW南野拓実を完全移籍で獲得したと発表した。

 2013年から南野のスカウトを続けていたとされるリバプールが、この24歳の人気銘柄の引き抜きに際して、ザルツブルクに支払った金額は、契約解除金はわずか725万ポンド(約10億1500万円)と言われている。資金力のあるプレミアリーグのクラブからすれば、バーゲンセールだと言っても過言ではないだろう。

 では、同じく獲得に動いていたマンチェスター・ユナイテッドはなぜ、争奪戦に敗れたのか。その原因は、首脳陣のスカウト不足にあったようだ。英紙『The Sun』によれば、ユナイテッドの強化責任者であるエド・ウッドワードCEOが、契約解除金を支払えば(移籍金の交渉なしで)南野の移籍が成立することを知らなかったという。

 これが事実だとすれば、何ともお粗末な話だ。『The Sun』は、こう綴っている。

「24歳の日本人は、1月の移籍市場でユナイテッドが追跡していた一人だった。だが、最終的にプレミアリーグの首位チームに先を越され、彼(南野)の獲得のための努力が足りなかったという印象を与えた。なぜ、ユナイテッドが失敗したのかと言うと、それはウッドワードCEOが完全に解約解除金の条項を知らなかったためだ」

 同紙は、ユナイテッドが、ウッドワードの失態によって、他クラブとの競合選手を逃したのは、初めてではないとも伝えている。

「ユナイテッドのトップが、移籍市場で選手を取り逃すのはこれが初めてではない。過去にも、デイビッド・モイーズやルイス・ファン・ハール、特にジョゼ・モウリーニョは、ウッドワードのせいでトップターゲットを獲れないことに不満を抱いていた」

 この師走に水面下で繰り広げられた、宿敵との熾烈な「南野獲得競争」にあっけなく敗れたユナイテッド。関係者は苦々しい思いを抱いていることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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