「ようこそ、タクミ!」「この金額なら迷わない」南野拓実にリバプールの“重鎮”イアン・ラッシュらOBも期待!

2019年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

レジェンドたちから寄せられたメッセージ

早速リバプールのユニホームを着用した南野。伝統の真っ赤なシャツも様になっている。 (C) Getty Images

 現地時間12月19日、リバプールは公式サイトで、レッドブル・ザルツブルクの日本代表FW南野拓実を獲得したことを正式に発表した。

 2015年1月にセレッソ大阪からザルツブルクにステップアップ移籍をしてからおよそ5年。24歳のサムライ戦士がついにメガクラブ、それも欧州王者の一員となった。英公共放送『BBC』によれば、獲得のために支払われた違約金は725万ポンド(約10億1500万円)で、契約期間は2024年6月までのおよそ4年半になるという。

 クラブ史上初の日本人プレーヤーとなった南野に対して、リバプールのレジェンドたちからもメッセージが寄せられている。

 移籍の発表とともに自身のSNSを更新したのが、80年代に黄金期を築いたリバプールを牽引した名手イアン・ラッシュだ。

 リバプール在籍15年間で2度の欧州制覇と5度のトップリーグ優勝をもたらした名ストライカーは、ケニー・ダルグリッシュと並ぶクラブの象徴とも言えるレジェンドだ。

 現在はクラブのアンバサダーを務めているラッシュは、「タクミ、リバプールのファミリーにようこそ! ここはスペシャルなクラブで、スペシャルなファンがいるよ」と綴り、ニューカマーを温かく迎え入れた。

 同じくクラブのレジェンドとして知られる元イングランド代表MFのスティーブ・マクマナマンも、南野の加入を喜んでいる一人だ。

 1990年から約10シーズンに渡ってリバプールに在籍し、その切れ味鋭いドリブルから幾多のゴールを生み出してきた名手は、移籍が決定する直前に、英国の競馬情報サイト『Horseracing.net』のインタビューで、こうコメントしている。

「それこそリバプール戦での彼はエクセレントだと思った。戦った2試合ともにミナミノはとてもイキイキし、危険な存在のように見えた。彼のようなタレントにあの程度の金額を支払うのは、全く頭を使う必要がないことだ。迷わなくていいからね。

 1億ポンドだというのなら話は変わってくるが、ユルゲン・クロップ(監督)の望むキャラクターを持った選手だとクラブが考えているのなら、リバプールにとって素晴らしい補強になるはずだ」

 サッカー史に名を刻むレジェンドたちからメッセージを寄せられた南野。その事実だけでも、リバプールという伝統あるクラブの偉大さが分かるというものだろう。24歳のサムライ戦士の挑戦から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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