243回目のクラシコは17年ぶりのスコアレスドローで決着! マドリーがバルサを術中にはめるも…

2019年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半はマドリーが圧倒

カンプ・ノウでのクラシコは白熱した好勝負に。(C)Getty Images

 現地時間12月18日、バルセロナの政情不安による警備上の問題などで延期されていたラ・リーガ第10節の大一番、バルセロナ対レアル・マドリーの「エル・クラシコ」が、前者の本拠地カンプ・ノウで開催された。

 公式戦243回目のライバル対決は、ともに1試合消化が少ないにもかかわらず、勝点35を積み上げ、得失点差で「2」上回るバルサが1位、マドリーが2位で迎えた、文字通りの首位攻防戦となった。

 ホームのバルサは、いつも通り4-3-3(守備時は4-4-2)を採用。GKはマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、4バックは右からネウソン・セメド、ジェラール・ピケ、クレマン・ラングレ、ジョルディ・アルバ。中盤は、直前で出場を回避したセルヒオ・ブスケッツに代わりアンカーにイバン・ラキティッチを起用し、インサイドハーフにセルジ・ロベルトとフレンキー・デヨング。3トップは、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、アントワーヌ・グリエーズマンの「MSG」が並んだ。

 一方のマドリーは、GKにティボー・クルトワ、最終ラインは右から、ダニエル・カルバハル、ラファエル・ヴァランヌ、セルヒオ・ラモス、フェルラン・メンディ。中盤は、アンカーにカゼミーロ、インサイドハーフにフェデリコ・バルベルデとトニ・クロース、トップ下にイスコ、2トップはカリム・ベンゼマとガレス・ベイルを起用した。

 立ち上がり、左SBジョルディの攻め上がりから何度かチャンスを作りかけたバルサが主導権を握ったかのように思われたが、ファーストシュートはマドリー。10分にベンゼマが左足で強烈なシュートを放つ。17分にはクロースのCKからカゼミーロがヘッド。これはゴールラインぎりぎりでピケにクリアされる。

 その後も、マンツーマンのマークでバルサのビルドアップを封じたマドリーがペースを握り、25分にもカゼミーロがミドルで脅かすも、これはGKテア・シュテーゲンにセーブされる。

 バルサがようやく決定機を作り出したのは30分。グリエーズマンのパスを受けたジョルディの鋭いクロスをクルトワが弾き出したところをメッシがシュート。しかし、今度はS・ラモスが間一髪クリアする。

 41分にもメッシの浮き球のパスを受けたジョルディがフリーでシュートを放つも、枠を捉えられない。終盤に盛り返したものの、前半はシュート数2対11と、バルサがマドリーに圧倒される。
 

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