闘犬ガットゥーゾがナポリ新監督に就任! 師匠アンチェロッティからバトンを受け継ぐ

2019年12月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

セリエAで低迷して内紛も…

アンチェロッティ(右)を解任したナポリは、後任にガットゥーゾ(左)を招聘した。(C)Getty Images

 現地時間12月11日、セリエAのナポリがジェンナーロ・ガットゥーゾを新監督に招聘したことを発表した。『スカイ・スポーツ』など現地メディアによれば、契約は今シーズン限りの半年で、結果次第で1年の延長オプションが適応されるという。

 カルロ・アンチェロッティ監督の下で2年目を迎えた今シーズンのナポリは、セリエAでは取りこぼしが多く15節を終えてまさかの7位に低迷。開始前はユベントスの対抗馬として期待されながら、そのユーベと勝点15ポイント差、首位インテルとは同17ポイント差という状況だ。

 チャンピオンズ・リーグこそグループステージを突破したものの、11月初旬にはクラブが課した合宿を選手たちがボイコットする内紛も勃発。12月10日にはアンチェロッティが解任されていた。

 後任となったガットゥーゾは、現役時代はそれこそアンチェロッティ監督時代のミランで守備的MFとして活躍し、イタリア代表でも2006年のドイツ・ワールドカップ優勝に貢献。その闘志むき出しで激しいプレースタイルから「闘犬」の愛称で親しまれた。

 2013年にスイスのシオンで選手兼監督に就いてコーチングキャリアをスタートさせ、パレルモ、ギリシャのOFIクレタ、ピサなどを指揮。17年夏にはミランに帰還し、当初はU-19チームを率いていたが、シーズン途中にヴィンチェンツォ・モンテッラ解任を受けてトップチーム監督に昇格する。就任1年目は6位、2年目はCL出場権と1ポイント差の5位という結果を残していた。今夏にミラン監督を退任した後はフリーで、約半年ぶりの現場復帰となる。

 さっそく開かれた就任会見ではこう語っている。

「アンチェロッティは俺にとって父親のようなものだ。いつも傍にいて支えてくれた。チームの困難な状況を認識しているし、上手くやっていきたい。今の順位はナポリに相応しくない。このチームはトップ4でフィニッシュする能力を持っている。一生懸命に働きたい。俺は何も恐れない」

 奇しくも師匠アンチェロッティからバトンを受け継ぐ格好となったガットゥーゾは、ナポリを復活させることができるのか。注目の初陣は12月14日のパルマ戦だ。

構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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