鹿島・大岩監督が退任を発表。現役の時と同じ天皇杯を花道に…

2019年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨年はACLを制覇し、クラブ通算20冠を達成

最終節・名古屋戦で指揮を執る大岩剛監督。天皇杯終了まで引き続き指揮を執る。写真:滝川敏之

 鹿島アントラーズは12月11日、クラブの公式ホームページで、大岩剛監督の退任を発表した。

 大岩監督は鹿島のトップチームコーチを経て、2017年6月から鹿島の監督に就任。2018年には悲願のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)を制覇し、クラブ通算20冠を達成していた。

 今季は、終盤戦までは4冠の可能性を残していたものの、J1リーグでは3位。ルヴァンカップはベスト4で敗退。ACLもベスト8という成績で終えた。

 大岩監督のコメントは以下の通り。

「2017年途中から監督として初めて指揮を執ることになり、ここまでともに戦ってくれた選手、スタッフ、フロント、そしていつも私たちを支えてくれるファン、サポーター、スポンサーの方々には、感謝の気持ちしかありません。鹿島アントラーズは、タイトルを義務付けられたクラブです。その中で今年、Jリーグ、ルヴァンカップ、連覇を目指したACLを獲れなかったことは自分の力不足であり、本当に申し訳なく感じています。

 今シーズンはあと2試合、天皇杯のタイトルが残っています。アントラーズファミリー全員で、喜びを共有できるチャンスがあります。私の最後の仕事は、選手たちとともにその頂点に立ち、皆さんに最高の歓喜を与えること、それだけです。すべては勝利のために、一丸となって戦えるよう、最後まで後押しをしてもらえればうれしいです」

 大岩監督は選手時、DFとして名古屋でキャリアをスタートさせると、磐田を経て2003年から鹿島に所属。鹿島で2010年に現役引退した時の最後のタイトルが天皇杯だった。

 天皇杯終了まで引き続き指揮を執る大岩監督は、現役時と同じように天皇杯優勝で花道を飾れるか。元日の決勝へ向け、まずは12月21日に長崎との天皇杯準決勝を戦う。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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