「これから代表の戦力になり得る」森保監督が仲川輝人ら“ニューフェイス”に懸ける期待

2019年12月04日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

今後1名の追加招集も

メンバー発表に臨んだ森保監督。初招集の選手たちへの期待を語った。写真:滝川敏之

 日本代表の森保一監督は12月4日、E-1選手権(12月10日~18日/韓国)に向けたメンバー発表記者会見に登壇。同大会への抱負を語った。

「日本代表の活動はどの相手でも、国の威信を懸けた厳しいものですが、特に東アジアの諸国は国の威信を懸けて戦いを挑んでくる。我々はそれ以上に日本のために戦って勝ちたい。応援してくださる人の想いを背負って戦いたいです。そして、今回はU-22代表の選手も含まれていますが、選手たちがこの厳しい戦いのなかで、貴重な経験を成長につなげてほしいと思っています。これからも代表を背負うということを、この大会でまずは示してもらう。結果にこだわりつつ、この大会でも選手層を厚くしたい」

 森保監督の狙いは、勝利という結果を得るだけでなく、若手選手の成長にある。そのため今回は、小川航基や遠藤渓太など12名のU-22代表選手が引き上げられている。

 そのうち9名がA代表初選出となるが、彼らと同様に初めて招集されたのが、横浜の仲川輝人だ。

 33節を終えた今季のJ1リーグで、リーグトップタイの15得点を誇る快足アタッカーを選んだ理由を、森保監督は「まずは得点という結果。チームで存在感を発揮していて、代表に相応しい活躍をしている」と語る。

 さらに「11月の活動も、初招集の選手をJリーグから選ばせていただきましたけど、仲川も同様に、これから代表の戦力になり得るだけの選手。もちろん、それ以外の選手たちにも、一度代表の活動を経験してもらいながら、代表のコンセプトを理解してもらう。チームで活躍するのはもちろん、その先に代表のプレーがあると。誇りを持って戦える場があると知ってもらえればと思っています」と、仲川を含めた初めて代表活動に参加する"ニューフェイス"たちに期待を寄せている。

 また、さらに初選出となる選手が現われるかもしれない。この日発表されたのは22名。関塚隆技術委員長は「J1最終戦があるので、そこの終了時点でしっかりと23名で臨みたいと思っています」と追加招集があることを明かしている。

 日本代表の"新顔"たちは、どんなパフォーマンスを見せるのか。今後、代表に定着しそうなタレントは現われるのか。E-1選手権ではそうした選手の台頭に注目したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 

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