「美しい光景だ」AZ菅原由勢が今季2点目のゴラッソで勝利の立役者に! 仲間に捧げるゴールパフォーマンスを現地メディア称賛

2019年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

菅原のゴールが決勝点に

先発のチャンスを活かした菅原。 (C) Getty Images

 現地時間12月1日、エールディビジ第15節が行なわれ、AZはホームでVVVと対戦。菅原由勢は右ウイングで先発出場し、リーグ2点目を決めた。

 もともと菅原は先発の予定ではなかったが、フレドリク・ミッシェが風邪のため急きょ出場が取りやめになり、スタメン出場となった。

 試合開始からAZは前線からの素早いプレッシングでVVVに自由なプレーを許さず、試合の主導権を握る。

 39分、右サイドを駆け上がった菅原は、ボックス外でパスを受けると、前に走りだすと見せかけた体勢からの―ステップでシュートを放つ。バウンドしながらも鋭く低い弾道を描いたボールは、ゴール左隅のネットに突き刺さった。

 ゴールを決めた菅原は仲間とひととおり喜んだあと、ベンチのスタッフから背番号「3」のユニホームを受け取り、スタジアムにアピールするように広げて見せた。どうやらこれは、パンテリス・ハツィディアコスへ向けたエールだったようだ。

 CBのハツィディアコスは、ヨーロッパリーグ(EL)のパルチザン戦で膝を負傷し、途中退場を余儀なくされていた。その後、病院の検査等で今季の復帰は絶望的になったと報じられている。

 『Sky Spots』オランダ版の公式ツイッターは、すぐにこの菅原のパフォーマンスシーンを取り上げ、「スガワラのハツィディアコスへの美しいエール」と紹介。当のハツィディアコスがスタジアムの関係者席で観戦し、菅原のパフォーマンスを目にして微笑む様子を伝えている。

 試合はその後もAZが素早いチェックと組織的な守備でVVVのアタッカー陣に仕事をさせなかった。

 結果、試合は菅原のゴールを守り切ったAZが勝利。菅原は87分にピッチを退くまで積極的に攻守で貢献。ファンが選ぶマン・オブザ・マッチにも選出された。

 AZはこの勝利でリーグ戦5連勝を達成し、暫定2位に浮上。次節は12月7日に中山雄太所属のズウォーレと対戦したのち、12日にはEL第6節でマンチェスター・ユナイテッドとオールド・トラフォードで対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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