「自分が何を間違ったのか分からない」モレーノ前スペイン代表監督、L・エンリケの「不誠実」発言に真っ向から反論!

2019年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

かつての指揮官から批判され… 

かつての指揮官からの批判に、モレーノが“反撃”した。(C)Getty Images

 かつてアシスタントとして支えた指揮官から「不誠実」と批判され、ロベルト・モレーノは黙っていなかった。スペイン代表監督に復帰したルイス・エンリケに会見で非難された翌日、モレーノは自身も会見を開いて反論している。

 スペイン代表は、6月にL・エンリケが家庭の事情から辞任。アシスタントコーチだったモレーノが後任となり、EURO2020予選を突破した。だが、予選最終シリーズとなった今月のインターナショナルウィーク中に、L・エンリケ復帰の報道が浮上。最終戦後、モレーノは会見にも出ず、その後サッカー連盟から退任が発表された。

 復帰後の11月27日の会見で、L・エンリケはモレーノが9月12日にEURO2020本大会まで指揮することを望んだと明かし、一定の理解を示したうえで「不誠実な振る舞い」「自分ならしない」「過剰な野心は大きな欠点」と批判している。

 スペイン紙『MARCA』によると、モレーノはこれに対し、会見で現状を「非常に不快」「自分が望んだことではない」と表現。「自分とは違うことで個人として攻撃された」と反論した。
 
 まず、モレーノはL・エンリケとの9年間や、プライベートに連絡をしてきた選手たち、支えてくれた人たちに感謝。そのうえで、L・エンリケとのキャリアをこう振り返っている。

「9年前に彼とバルサ(B)で始め、その後2年契約でローマに行った。1年目の終わりに彼が続けることを望まず、我々は2年目を断念して彼と去った。1年間彼を待った。忠実に。それからセルタに行き、楽しんで、みんなが待ち望んでいたチャンスが訪れた。バルサというビッグクラブを率いることだ。素晴らしい日々だった。

 そして、終わりが訪れた。彼は続けたくないと言った。我々も退任して彼を待つ用意があると伝えた。それからセルタに行くチャンスが訪れ、我々は許可をもらい、彼が認めて、我々は向かった。そして、その後代表(のオファー)が訪れた」

 次に、モレーノはL・エンリケが辞任した時に触れ、「連盟会長から自分が監督と言われた。EUROが終わるまでだと。だが、受ける前に彼に許可を求めた」と続けている。

「ルイス・エンリケの状況がどれだけ続くかは、だれも分からなかった。自分が前に踏み出した。わたしが続けていなければ、別の代表監督になっていたことは周知のとおりだ」

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