「アリガトウ、カマダ」アーセナルサポが鎌田大地へ感謝? OBから痛烈批判のエメリ監督は「解任間近」と現地報道

2019年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

サポーター、アーセナルOBからも厳しい声が…

試合後には「次のリーグ戦のことを考えている」と語ったエメリだが……。(C) Getty Images

 現地時間11月28日、ヨーロッパリーグ(EL)第5節が行なわれ、グループF首位のアーセナルは、ホームのエミレーツ・スタジアムにフランクフルトを迎えた一戦に、1-2で敗れた。

 後半の15分間に2失点を喫しての逆転負けに、現地ではウナイ・エメリ監督への非難の声が絶えない。試合中に「EMERY OUT」のバナーを掲げられるなど、サポーターの心も離れ始めている。

 アーセナルを撃破する殊勲の2ゴールを決めた鎌田に対して、「アリガウト、カマダ」「君はヒーローだ!」と称賛のコメントを送っているファンもいるほど。エメリにトドメの一撃を見舞ってくれて感謝している、ということなのだろう。

 英公共放送『BBC』によれば、元イングランド代表でアーセナルOBのマーティン・キーオンは「後半のパフォーマンスを庇う手立てはないだろう。彼は選手にやる気を起こさせているのか疑問だ」と批判し、現エメリ政権は長く続かないだろうという見解を示したという。

「ゾッとする恐ろしいパフォーマンスだ。チームの選択、モチベーション、交代、パフォーマンス、あらゆる要素が失われていた。こんなチームの形は、降格するクラブでしか見たことがない。アーセナルは決断しなければならない時だ。でないと最悪のシーズンになりかねない」

 同じくOBのジョン・ハートソンも、試合後にエメリが「サポーターのブーイングは理解できる。だがもう私は、次の試合のことを考えている。少し改善できた部分もある」とコメントしたことに対して、「妄想じゃないか」と痛烈に批判している。

「チーム事情は苦しく、十分に機能していないことを彼自身が認めていないように思う。もちろん、彼は人の良い監督で、選手を守ろうとする意識が高いことは認める。だが、戦術を持たない指揮官の下で、選手たちは働きたいと思うだろうか」

 エメリへの風当たりは強くなる一方であり、『BBC』は「解任は免れないだろう」とし、後任はウォルバ―ハンプトンを率いるヌーノ・エスペリト・サントの名前が挙がっていると報じている。

 アーセナルは11月30日、アウェーでノーリッジと対戦する。この苦境を、エメリは乗り切ることができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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