今季無冠の浦和が中村修三ゼネラルマネジャーの退任を発表。GM職を廃止し新たな役職への変更も

2019年11月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

4年連続のタイトル獲得はならず強化体制を一新することに

2年ぶりのアジア制覇を狙った浦和だが、アル・ヒラルに完敗を喫した。果たして、来季に向けていかなる強化を見せるのか。(C) SOCCER DIGEST

 浦和レッズは11月26日、クラブ公式サイトで2020シーズンの強化体制について発表した。これまでチームの強化を担ってきた中村修三ゼネラルマネジャー(以下GM)、北野大助GM補佐が2019シーズン限りで退任し、2020シーズンよりスポーツダイレクター(以下SD)にクラブOBの土田尚史氏、テクニカルダイレクター(以下TD)に同じくクラブOBで産業能率大教授の西野努氏が就任する。

 今回の発表によって、クラブはGM職からSD、TDへと、役職とその役割を変更。これについて、クラブは以下の声明を出している。
「GMの担務領域は、トップチームに加え、育成・アカデミー、レディースチーム、スカウト部門の強化・運営、それに伴うビジネス全般など、多岐に渡っておりました。
2020シーズンからは、SDがクラブの象徴的存在であるトップチームに特化した責任者であり、監督や選手、スタッフの編成、他クラブとの交渉、契約業務などを行う役職となります。
TDは、SD業務全般の補佐や選手のスカウティング、クラブ・監督が求める選手のリストアップ。また、監督、選手、スタッフ等を評価するなど、トップチームの運営全般を行う役職となります。
これによりSD、TDが、トップチームに一層注力する体制といたします。
なお、チームの中長期的な成長のためにも、育成・アカデミー部門との連携、サポートも行ってまいります。
育成・アカデミー、レディースチームつきましては、引き続き専任のスタッフにて運営してまいります。」

 浦和は先日のACL決勝でアル・ヒラル(サウジアラビア)に敗れ、今季無冠が決定。2016年から続いたタイトル獲得も今季で途切れ、リーグ戦では32節終了時でいまだJ1残留を確定させられず、苦戦が続く。こうした状況の中で、来季以降の打開の一手となるのか、注目されるところだ。

 土田新SDと西野新TDのプロフィールは以下の通り。

◆土田尚史(つちだ・ひさし)
生年月日:1967年2月1日生まれ(52歳)
指導歴:浦和コーチ(2001)ー浦和GKコーチ(2002~18)
選手歴:三菱重工サッカー部、三菱自工サッカー部(1989~92)―浦和(1992~2000)
通算出場数:JSL通算16試合、Jリーグ通算134試合
現職:浦和レッドダイヤモンズ株式会社 社長付

◆西野努(にしの・つとむ)
生年月日:1971年3月13日(48歳)
選手歴:浦和(1993~2002・1)
通算出場数:J1通算107試合、J2通算27試合、リーグカップ18試合、天皇杯10試合
現職:産業能率大教授、株式会社オプト・スポーツ・インターナショナル 代表取締役

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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