「エメリはELレベル」「いや、選手の質が低すぎる」アーセナル指揮官の責任論を巡って、ご意見番2人が大論争!

2019年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「この18か月で目にしてきたことを評価すべき」

ギャラガーとネビルのエメリ評は真っ二つに分かれた。 (C) Getty Images

 プレミアリーグで5試合勝利から遠ざかり、8位に転落したアーセナルは、ウナイ・エメリ監督の進退を巡る雑音が消えない。

 英衛星放送『Sky Sports』でコメンテーターを務める元リバプールのジェイミー・キャラガーも、エメリの手腕を疑問視するひとりだ。キャラガーは「彼は混乱を生みだした。人々を、選手たちを、自分自身を混乱させた」とこき下ろした。

「現時点で、わたしはエメリがチャンピオンズ・リーグのレベルの指揮官だとは思わない。ヨーロッパリーグのレベルだ。彼のキャリアは素晴らしいものだが、アーセナルが必要としているレベルではない」

 これに対し、元マンチェスター・ユナイテッドのギャリー・ネビルは「スペインでの彼の評価は非常に高い。彼は素晴らしい監督だった」と、エメリの実績を評価。「前節の1失点目はひどかった」と、むしろ選手たちを非難すべきと述べている。

「あの失点は指導以前の問題だ。ああいうことをする選手たちには、手の打ちようがない。最高のレベルで仕事をしてきて、素晴らしい名声もある監督が、うまくいかずに苦しんでいる時に、突然その監督はダメだと考えることなどできない。別の根本的な理由があるはずなんだ」

 しかし、キャラガーは「アーセナルのファンが気にするのは、彼がやってきたことじゃない。この18か月で目にしてきたことだ」と、過去ではなく現在で評価すべきと主張した。

「彼は素晴らしい監督かもしれない。だが、それなら、毎試合20~25本のシュートを許すなどあり得ないと思う。良い指揮官ならそれを止め、変える方法を見つけなければいけない。

 守備を整え、相手を止めるのは、どんな監督にでも最も簡単だ。大変なのは、そこから前に出て、チャンスをつくっていくことだ。わたしが懸念しているのは、そのディフェンスの改善すらできていないことだ」

 もちろん、不振の原因は監督の選手の両方にあるだろう。ただ、よりどちらに責任があるかは、見解が分かれるところだ。アーセナルの首脳陣やファンは、現状をどのように見ているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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