「続かないことを願う」“フラッグ騒動”のベイルにマドリー・ファンが大ブーイング! ジダン監督は不快感を示すが…

2019年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボールに触るたびに口笛が…

67分からピッチに登場。すさまじいブーイングの嵐に迎えられたベイル。 (C) Getty Images

 現地時間11月23日、ラ・リーガ第14節が行なわれ、レアル・マドリーはホームのサンティアゴ・ベルナベウにレアル・ソシエダを迎えた一戦に、3-1で勝利した。

 しかし、後味の悪い白星になってしまったようだ。67分に交代出場したウェールズ代表のガレス・ベイルに対し、マドリディスタたちが嵐のようなブーイングを浴びせたからだ。

 原因はもちろん、先日の"フラッグ騒動"だ。ベイルは今月19日、母国のEURO2020出場に貢献したハンガリー戦の後に、「ウェールズ、ゴルフ、マドリー。この順番で」と描かれたフラッグを笑顔で掲げ、物議を醸していた。

 英紙『Daily Mail』によれば、試合後の会見に登場したR・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は「このシーズン中、(ブーイングが)続かないことを願う」とコメントしたという。

「私たちはファンと共にあることを望んでいる。だが、こちらでコントロールすることはできない。彼らにもやりたいことをする権利があるが、私は選手たちに拍手を送ることを願っている」

「(ウェールズ代表の件について)何も話していない。EURO出場おめでとうとだけ。彼は最高の選手だよ。あんなブーイングのなかでも、うまく試合に入ったと思う。今日の試合は雑音が多すぎた」と続けたフランス人指揮官は、「(ブーイングが)アンフェアかどうかは分からない」とし、サポーターへの明確な批判は避けた。

 ちなみにチームメイトのDFラファエル・ヴァランヌは試合後、「ベイルはピッチ上で常に集中しているよ」とコメント。問題を抱える同僚への信頼を口にしている。

 ボールに触れる度に口笛が鳴るなど、ホームスタジアムで異様な雰囲気の中でプレーすることになったベイル。本人は至って冷静な様子でプレーを続けていたが、その心境は明かしていない。

 R・マドリーは現地時間26日、チャンピオンズ・リーグ第5節でホームにパリ・サンジェルマンを迎える。11番がピッチに立った時、サポーターはどんな反応を示すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】スタジアムを包み込んだベイルへのブーイングの嵐!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事