ベネズエラと“意外な関係”を持つ柴崎岳が「自分が突出したものを見せないといけない」と語る理由

2019年11月19日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

ベネズエラをどう見ているのか?

ベネズエラ戦に向けて、中心選手である柴崎が意気込みを語った。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 南米の難敵との一戦へ、日本の司令塔は内なる闘志を燃やしている。

 11月19日に日本代表は、大阪のパナソニック・スタジアム吹田で、ベネズエラとのキリンチャレンジカップに臨む。

 この一戦に際しては、古橋享吾(ヴィッセル神戸)や荒木隼人(サンフレッチェ広島)など初選出の4人を含め、23人中17人が国内組と、これまでの森保ジャパンとは一線を画すメンバーが招集されている。

 そんななか、軸として期待されているのが、ラ・リーガ2部のデポルティボに所属するボランチの柴崎岳だ。

 奇しくも5年前に行なわれた親善試合でのベネズエラ戦でA代表デビューを飾り、いきなり初ゴールも決めていた柴崎は、「新戦力が多いので、彼らとしっかりと連係を取りたい」と語ったうえで、こう続けた。

「常にピッチの上で存在感を出さないといけないと思っています。普通のプレーではなくて、ある程度、突出したパフォーマンスを、この代表では見せないといけないかなと。周りへの影響や立場的にも。なので、しっかりと精神的にも準備しないといけない」

 対するベネズエラは、来年3月からスタートするカタール・ワールドカップの南米予選に向けた最後の強化試合というだけあって、真剣モードだ。実際、今月12日に来日して調整を進めており、敵将のラファエル・ドゥダメル監督も「重要な一戦で、しっかりと結果を残したい」とのコメントを残している。

 そんな強敵と対戦する機会について柴崎は「なかなかない」と胸を躍らせた。

「あれだけ強度もあって、技術もあって、規律もあるチームと、親善試合とはいえ、そういう試合を日本の地でできることって、コンディションを含めて、難しいことだと思うので、個人的にも、チームとしても、大きな財産になると思いますね」

 少なくない代表経験を積んできた27歳の司令塔は、チームを牽引する活躍が見せられるか――。7番のプレーから目が離せない。

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取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェスト編集部)
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