「史上最高の10番」「私の神だ」名手アンリが元Jリーガーの“天才MF”を大絶賛! そのワケは?

2019年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

マラドーナやクライフよりも…

自身の考える最高のフットボーラーの名を挙げたアンリ。その中で最も称えたのはJリーガーだった。 (C) Getty Images

 かつてサッカー界で名を馳せたストライカーの一人であるティエリ・アンリが、憧れていた選手を明かした。

 現在42歳のアンリは、1990年代後半から2000年代前半にかけて活躍した点取り屋で、とりわけアーセン・ヴェンゲルの率いたアーセナルでは大黒柱として君臨し、03-04シーズンには無敗優勝に貢献。プレミアリーグ史にその名を刻んだ。

 また、アンリはサッカーに対する知見が深いことでも知られ、引退後は指導者を務める傍ら、英衛星放送『Sky Sports』の解説者として活躍。鋭い分析で、ファンの人気を博している。

 そんな元フランス代表FWは、この度、『Sky Sports』で同業者となっている元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガーのポッドキャスト番組『The Greatest Game』に出演。そこで、「理想的な5人のフットボーラー」を問われ、以下の5名を選出した。

ペレ(元ブラジル代表FW)
ディエゴ・マラドーナ(元アルゼンチン代表FW)
ヨハン・クライフ(元オランダ代表MF)
フランツ・ベッケンバウアー(元西ドイツ代表DF)
ミカエル・ラウドルップ(元デンマーク代表MF)

 この選出理由について、「付き合いのある選手でチームを組むのは難しすぎるから、レジェンドだけで選んだ」と語ったアンリ。なかでも、かつてユベントスやバルセロナで活躍し、1996年から1年だけJリーグのヴィッセル神戸でもプレーしたラウドルップには、かなりの思い入れがあるようで、こう絶賛している。

「理解できないんだ。過小評価されている選手がいるとすれば彼だね。フットボールを語り、深く理解している人なら、その本当の価値を分かっているはずだ。どの10番が最もゴールしたかを聞かれても、ほぼ誰も覚えていない。でも、ラウドルップはモンスターだった」

 さらに「『You tube』にある彼のビデオを今でも月に最低2回は見ているよ(笑)」と明かし、名将ヨハン・クライフの率いたバルセロナで中核を担い、"ダニッシュ・ダイナマイト"(デンマーク代表の愛称)を牽引した天才MFをベタ褒めした。

「10番はチームをプレーさせる人物を意味する。なかでもラウドルップは最高の10番だった。その番号を背負った多くの選手はゴールしか考えていなかった。けど、彼は違ったんだ。ラウドルップは……、そうだな。私の神だよ。彼のパスは別格だった」

 神戸では鳴かず飛ばずだったラウドルップだが、その天才的なプレーは、名手アンリの心を震わせていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】アンリが愛した天才Jリーガーのスーパープレーはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事