【セルジオ越後】2チーム編成の日本代表で注目したいのは古橋とオナイウ!怪我がなければ見たかったのは…

2019年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベネズエラ戦のみのメンバーは本当の意味で代表に呼ばれたとは言えない

イニエスタやビジャらスター選手が揃う神戸で存在感を見せる古橋。越後氏が注目するひとりだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 11月に開催される日本代表戦のメンバーが6日に発表されたね。今回は14日のワールドカップ・アジア2次予選のキルギス戦と親善試合のベネズエラ戦で、試合ごとに2チーム分の招集メンバーを発表するという異例のやり方だったけど、森保監督もさぞいろんなところに気を遣って選んだことだろうね。


 ヨーロッパのクラブで主力としてプレーしている選手はキルギス戦の1試合だけでチームを離れるようだし、国内シーズンもクライマックスだからいろんな大会の日程を考慮しながら、選んだ形跡が窺えるよ。

 そんななかで、A代表の2試合に唯一1チームで3人を輩出しているのが、J1の優勝争いをしているFC東京。アントラーズはU-22の1試合にふたり、マリノスはA代表の2試合にひとりだけ。そこまで大きな差ではないけど、FC東京にはやや厳しい条件と言えるのかな。

 今回もアジア2次予選のほうに、怪我明けの大迫やU-22に選ばれた堂安らを除く、いつものメンバーを送り込むようだけど、ただアジア2次予選を勝ち抜くには、やっぱり欧州組が必要という認識なんだろうね。ベネズエラ戦のみに選ばれたメンバーも、不動のメンバーと一緒に選ばれるようにならないと、本当の意味で代表に選ばれたとは言えないよね。もっとも、本来はキルギス戦よりも明らかに格上のベネズエラとの試合に、よりベストなメンバーを投入したいところだったけどね。

 とはいえ、今回は初選出の選手から何人か注目したい選手がいるよ。ひとりはヴィッセルの古橋だ。J2のFC岐阜の時からしっかり結果を出して昨年J1にステップアップし、今季もスター選手を抱えるチームで存在感を見せている。運動量とスピードがあって、決定力もなかなかのものがあるし、ベネズエラ戦で南野が不在のなかでトップ下のポジションに刺激を与える存在になったら面白いね。

 古橋のほかに、マリノスの仲川も怪我をしていなければ選ばれてもおかしくなかった選手。古橋と同様に、キレのあるドリブルやフィニッシュワークが代表でどの程度通用するのか見たかっただけに、今回は残念だったね。

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