【移籍市場超速報】ナポリの左SB、ローマのCBの補強の行方。そして広州恒大の2人は――

2014年12月18日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ジラルディーノのアタランタ移籍への動きが具体化。

アタランタへのレンタル移籍でジラルディーノは母国復帰を果たしそうだ。 (C) Getty Images

【ナポリ】懸案の左SBはカリアリのアベラールに照準
 
 ナポリはファン・カミーロ・スニガの故障で手薄になっている左SBの補強候補として、カリアリでプレーする25歳のブラジル人ダニーロ・アベラールに照準を合わせている。
 
 1月の獲得に向けて買い取りオプション付きレンタルをカリアリにオファーしているが、この条件で話がまとまる確率は低い。実現するとしたらむしろ来夏に完全移籍ベースで、となる可能性が高そうだ。
 
【ローマ】CB補強にフネス・モリ(リーベル・プレート)をチェック
 
 レアンドロ・カスタンの長期欠場でCBが手薄になっているローマは、冬のメルカート(移籍市場)でこのポジションを補強する可能性を探っている。
 
 その候補のひとりが、リーベル・プレートの23歳ラミーロ・フネス・モリ。現時点ではリストに挙がっている名前のひとつに過ぎないが、今後の進展によっては具体的なオファーに発展する可能性もある。
 
【アタランタ】ジラルディーノ獲得に向け広州恒大に正式オファー
 
 以前から噂に上っていたアタランタのアルベルト・ジラルディーノ獲得への動きが具体化してきた。
 
 すでに広州恒大のテクニカルディレクターを務めるマルチェッロ・リッピ、その息子で代理人のダビデ・リッピと話し合いに入っており、年俸80万ユーロ(約1億1200万円)でのレンタルをオファーした模様。広州側も年俸の一部を負担するという前提で話が動き始めているようだ。
 
 リッピは近いうちにイタリアに戻り、アタランタと話し合いを持つ予定になっている。
 
【ヴェローナ】ヴェローナはディアマンティ獲得へ
 
 マルチェッロ・リッピは、帰国時にアタランタだけでなくヴェローナとも話し合いを持つ予定。ヴェローナは元イタリア代表のファンタジスタ、アレッサンドロ・ディアマンティの獲得を望んでいる。広州側は当初完全移籍以外は受け入れないという姿勢だったが、ここにきてレンタル移籍を受け入れる方向に態度を軟化させており、交渉の余地が生まれている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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