敵将は「フェアでなければいけない」
ソン・フンミン(右)にタックルを受け、倒れ込むA・ゴメス。痛ましい怪我となってしまった。(C)Getty Images
11月3日のプレミアリーグ第11節、エバートン対トッテナムの一戦で、アンドレ・ゴメスが重傷を負ったことは、多くの人々を悲しませた。
77分、後方からソン・フンミンにタックルを見舞われたゴメスは、前方から来たセルジュ・オーリエと衝突。右足が曲がっているのが明白だったほどの大怪我で、両軍の選手たちは大きなショックを受けた。
このプレーの少し前に、ソン・フンミンは競り合いの中でゴメスからひじ打ちを食らっていた。それだけに、ゴメスに対する後方からのタックルは報復行為とも捉えられる。タックルをきっかけにゴメスが負傷したとあり、一部からはソン・フンミンを非難する声もあったようだ。
エバートンは試合後、自軍サポーターによる人種差別行為があったとされる件を調査中と発表し、このような振る舞いを改めて非難した。対象は記されていないが、英衛星放送『Sky Sports』は、ソン・フンミンに対する差別と報じている。
退場となったソン・フンミンは、A・ゴメスの状況に気づくや、両手で頭を抱えて泣きだし、明らかに動揺したまま、チームスタッフに付き添われてピッチを後にした。
77分、後方からソン・フンミンにタックルを見舞われたゴメスは、前方から来たセルジュ・オーリエと衝突。右足が曲がっているのが明白だったほどの大怪我で、両軍の選手たちは大きなショックを受けた。
このプレーの少し前に、ソン・フンミンは競り合いの中でゴメスからひじ打ちを食らっていた。それだけに、ゴメスに対する後方からのタックルは報復行為とも捉えられる。タックルをきっかけにゴメスが負傷したとあり、一部からはソン・フンミンを非難する声もあったようだ。
エバートンは試合後、自軍サポーターによる人種差別行為があったとされる件を調査中と発表し、このような振る舞いを改めて非難した。対象は記されていないが、英衛星放送『Sky Sports』は、ソン・フンミンに対する差別と報じている。
退場となったソン・フンミンは、A・ゴメスの状況に気づくや、両手で頭を抱えて泣きだし、明らかに動揺したまま、チームスタッフに付き添われてピッチを後にした。
英公共放送『BBC』によると、同僚デリ・アリは試合後に「彼は打ちひしがれ、泣いていた。彼のせいじゃない」と、ソン・フンミンを擁護している。
「彼は最高の人間のひとりだ。顔を上げることもできないほどで、すごく泣いている」
また、元エバートンのパット・ネビンも『BBC Radio 5 Live』で「彼がわざとやったと責めるのは100パーセント間違いだ」と、ソン・フンミンをかばった。
「彼はそういう人間じゃない。(ソン・フンミンのタックルが)きっかけではあったが、彼のせいじゃかった。サッカーで起こることのひとつだ」
トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督も「ソンが意図的にやったことでないのは明らかだ」とコメントしている。
また、『Sky Sports』によると、エバートンのマルコ・シウバ監督も「ソンに対してフェアでなければいけない。強いタックルだったが、彼がゴメスを怪我させるつもりではなかったと100パーセント確信している」と述べた。
「彼らはファンタスティックな選手たちだ。ゴメスに対して悪いことをするつもりじゃなかったのは確かだよ」
A・ゴメスの怪我の具合とともに気掛かりなのは、ソン・フンミンの精神状態だ。だれしもが願うのは、一流プレーヤーたちが純粋にハイレベルなパフォーマンスを発揮すること。両者の一刻も早い回復を祈るばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
「彼は最高の人間のひとりだ。顔を上げることもできないほどで、すごく泣いている」
また、元エバートンのパット・ネビンも『BBC Radio 5 Live』で「彼がわざとやったと責めるのは100パーセント間違いだ」と、ソン・フンミンをかばった。
「彼はそういう人間じゃない。(ソン・フンミンのタックルが)きっかけではあったが、彼のせいじゃかった。サッカーで起こることのひとつだ」
トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督も「ソンが意図的にやったことでないのは明らかだ」とコメントしている。
また、『Sky Sports』によると、エバートンのマルコ・シウバ監督も「ソンに対してフェアでなければいけない。強いタックルだったが、彼がゴメスを怪我させるつもりではなかったと100パーセント確信している」と述べた。
「彼らはファンタスティックな選手たちだ。ゴメスに対して悪いことをするつもりじゃなかったのは確かだよ」
A・ゴメスの怪我の具合とともに気掛かりなのは、ソン・フンミンの精神状態だ。だれしもが願うのは、一流プレーヤーたちが純粋にハイレベルなパフォーマンスを発揮すること。両者の一刻も早い回復を祈るばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部