「君から光が消えてしまったが…」大失速の香川真司はサラゴサ地元紙の直球質問にどう答えた?

2019年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

調子が上がらない現状に自身はなにを思うのか

コンディションを落として精彩を欠いている香川。地元メディアの取材で自己分析を試みた。(C) Mutsu KAWAMORI

 電撃入団から早や3か月――。レアル・サラゴサで新たな挑戦を続けている香川真司が、現状に対する思いのたけを打ち明けた。

 今年8月に1部昇格を目ざすサラゴサと2年契約を締結した香川は、長年の夢であったスペイン移籍を現実のモノとした。そんなサムライ戦士の加入が刺激となり、チームも開幕から5戦無敗(4勝1分け)とロケットスタートを切る。香川自身も第2節のポンフェラディーナ戦で移籍後初ゴールをマークし、大いに存在感を示していた。

 ところが、サラゴサは9月末から一気に失速。直近の2部リーグ5試合では1勝4敗と大きく負け越し、第13節終了時点で昇格プレーオフ圏外の7位にまで順位を落としている。期待が大きかった反動からか、香川に対するメディアの評価は「意味のない存在だ」(El Periodico de Aragon紙)など、辛辣なものが増えてきている。

 
 直面している苦境を、香川はどう捉えているのか。地元紙『Heraldo』のインタビューに応じた日本代表MFは、「チームになにが起こっている?」という問いかけに対し、こう切り返している。

「メンタリティーがもっとも影響していると思う。勝利しても敗北しても、違いは頭でどう処理するか。だから、僕らは前を向いてすべてが良くなるようにしなければならない」

 さらに「試合が進むごとに君から光が消えてしまっているのはなぜ?」という厳しい質問が飛ぶ。香川は努めて冷静にこう分析してみせた。

「僕自身、チームと同じように良いスタートを切ったけど、いまは苦しんでいる。フィットするためによりしっかりと練習しなければならないし、最初の5試合のような状態に僕らチームも戻らなければならない。物事が上手くいかない時はすべてがネガティブに見えてしまうけど、きちんと練習している自分たちを信じている」

 現地時間11月3日に行なわれるラス・パルマスとの一戦は、腰痛のために招集メンバーから外れた香川だが、「いまはチームをこれまで以上に信じる時だと思う」と語った言葉からは、復調に向けた決意を感じさせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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