竹内涼は静岡ダービーでキャプテンの責任を改めて確認。「僕がピッチの中で…」

2019年11月03日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「マネジメントできなかった責任が大きい」(竹内)

前半は2ボランチの一角、後半はアンカーとしてチームをまとめた竹内(右)。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ30節]清水1-2磐田/11月2日(土)/アイスタ
 
 磐田をホームに迎えた清水は、前半5分にファン・ソッコの退場で数的不利に。その後はボールを圧倒的に支配され、39分に失点。選手の並びをスタートの4-4-2(ファン・ソッコ退場後は4-4-1)から4-3-1-1に変えた後半は、ボールを握る時間が増え、同点に追いついたものの、86分に勝ち越し点を許して敗れた。
 
「自分たちで試合を難しくしてしまった」
 
 キャプテンの竹内涼がこう語るように、清水は開始早々に数的不利に陥り、ボールは常に握られるような展開。シュートこそ前半に4本放ったものの、守備的な戦い方を強いられた。
 
 そこで篠田善之監督からは「(後半の)立ち上がり、ギアを入れていこう」との指示。先述の通り、布陣を変えたこともあり、「自分たちの力というか、ダービーで負けたくないという気持ちを時間帯によって見せられた」と後半はある程度の手応えがあったようだ。
 
 実際に、後半の立ち上がりから"ギア"が上がった印象で、50分にロングスローから同点に追いつく。しかし、10人での戦いで押し込むには限界があった。86分にアダイウトンに決められ、万事休す。反撃を試みる力は残されていなかった。
 
 10人でも粘りは見せた。それでも「結果を出せなかったのは本当に悔しい」と竹内は勝負の世界で負ければ意味がないことは分かっている。残留争いのライバル、ましてや静岡ダービーではなおさらだ。
 
 さらにキャプテンとして反省の弁を口にした。
 
「自分たちが選手交代をしてフォーメーションを変えた瞬間にやられている。そこへの対応だったり、練習だったり(は必要)。うまくいかなかったのは、僕がピッチの中でマネジメントできなかった責任が大きいと思うので、そこは改善したい」
 
 竹内は静岡ダービーでの敗戦で"キャプテンの責任"を改めて再確認したようだ。この黒星を無駄にせず、糧にできるか。リーグ3連敗で残留争いから抜け出せない清水をまとめたい。
 
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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