【鹿島】値千金の決勝点は「ご褒美」。途中出場のセルジーニョが示した決定力と勝負強さ

2019年11月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「こぼれてくれば、上を狙おうと思っていた」

負傷明けのゲームだったが、途中出場から決勝点を挙げたセルジーニョ。指揮官の期待に応える働きぶりだった。写真:滝川敏之

[Jリーグ第30節]鹿島1-0浦和/11月1日/カシマ

 千両役者の仕事ぶりだ。0-0で迎えた72分、土居聖真が際どいシュートを放つと、これは浦和のGK福島春樹がセーブ。そのこぼれ球に素早く反応したのが、セルジーニョだ。右足を迷いなく振り抜いて、豪快にゴールの天井を揺らした。

 負傷から復帰後最初のゲームがこの浦和戦で、65分に途中出場し、チームに勝点3をもたらす決勝点を叩き込んでみせた。

「チームの手助けになれればという想いで、いつもピッチに立っているけど、(ゴールは)ご褒美として、僕がチームメイトを代表して、得点したことになった。一番重要なのは、みんなで勝ったことです」

 ゴール前は混戦だったが、鋭い出足と抜群の嗅覚で大仕事をやってのけた。

「誰かがシュートを打てば、GKに向かっていく。当たり前のことをやっただけです。こぼれてくるか、こないかはちょっと分からなかったけど、こぼれてくれば、上を狙おうと思っていました。それが上手くできたと思う」

 現在、チームトップの12ゴールをマーク。自慢の決定力と勝負強さで、チームを悲願のリーグタイトル奪還へ導く。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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