【鹿島】「永木のために」仲間を押し倒した大槻監督に対し、ブエノが取った行動とその真意

2019年11月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「味方が倒されれば、僕は絶対に行く。助けに行く」

永木を押し倒した大槻監督に対し、ブエノ(27番)は珍しく怒りをあらわにした。写真:滝川敏之

[Jリーグ第30節]鹿島1-0浦和/11月1日/カシマ

 84分、鹿島の永木亮太と浦和のエヴェルトンがタッチライン際でボールを奪い合う。激しいデュエルの結果、エヴェルトンが倒れ、永木はピッチに戻ろうとするその瞬間、アウトになったボールを拾った浦和の大槻毅監督が、すぐ側にいた永木を手で押してしまう。

 結果的に、大槻監督は退場処分に。この行為に鹿島側は抗議の意を示し、両チームがもみ合うことになったなか、勢いをもって大槻監督に詰め寄ろうとしたのが、ブエノだった。

 普段は大人しいDFが見せた意外な一面。あの時、ブエノは何を思っていたのか。

「相手のあの監督の行為は、やってはいけないことだと思います。僕もちょっと熱くなってしまったけど、でも、味方が倒されれば、僕は絶対に行く。助けに行く。味方はみんなファミリー。永木のために行きました」

 温厚なブエノが珍しく怒りを見せた行動は、鹿島がずっと大事にしてきた言葉、「ファミリー」を体現するものだった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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