「唯一覚えているのは…」ルイス・フィーゴが“豚の頭”を投げつけられたカンプ・ノウでのクラシコを回顧! 驚きの告白も――

2019年10月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

カンプ・ノウに二度目の帰還

カンプ・ノウに戻ってきた“裏切り者”フィーゴは凄まじい怒号を浴びた。(C)Getty Images

 これまで数々の名勝負が生んできたバルセロナとレアル・マドリーによる「エル・クラシコ」。なかでも人々の脳裏に焼き付いている試合のひとつが、2002年11月23日に開催されたそれだろう。

 2000年の夏に、当時の史上最高額となる移籍金(6000万ユーロ)でバルサから宿敵レアル・マドリーへ「禁断の移籍」をしたポルトガル代表のルイス・フィーゴが、かつての本拠地であるカンプ・ノウに二度目の帰還を果たした試合だ。

 バルサ・ファンの強烈なブーイングと怒号が飛び交う異様な雰囲気に包まれた一戦は、スコアレスドローで終了。ボールに触れる度に罵声を浴びせられたフィーゴがCKを蹴る際には、コインやウイスキーの瓶など様々な物が投げ込まれ、その中に"豚の頭"まであったのは有名な話だ。
 
 投げ込まれた物がピッチに散乱したため、10分あまり中断することもあったこの試合を、現在46歳となったフィーゴが回顧。スペイン紙『AS』などによると、次のように語ったという。

「私はできる限りプロフェッショナルにプレーしようと思っていたので、コーナーキックのキッカーを担当しようとした。しかし、大量の物が投げ入れられたため難しくなった。唯一覚えているのは、こんなことをしたことだ。当時、コカ・コーラが自分のスポンサーだったから、ピッチに投げ込まれたペットボトルを見つけて、まるでCMの撮影かのように拾い上げたんだ」

 あのような状況下で、とても冷静ではいられなかったはずだが、スポンサー企業を"広告する"余裕があったとは驚きだ。

 そのぐらいの図太い神経の持ち主でなければ、史上最大とも言える「禁断の移籍」などできないのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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