また“ゼロ点評価”…。屈辱交代を強いられた香川真司をサラゴサ地元メディアが酷評「地域リーグの選手のよう」

2019年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「元気がない」「また消えていた」

シーズン開幕時のような存在感を誇示できずに苦しむ香川。そんな日本代表MFには、地元メディアも辛口な評価を送っている。 (C) Mutsu Kawamori

 サラゴサに所属する香川真司に対する評価が急降下している。

 現地時間10月27日に行なわれたラ・リーガ2部の第13節で、敵地でスポルティング・ヒホンと対戦したレアル・サラゴサは、0-4と大敗。リーグ3連敗で順位も昇格プレーオフ圏外の7位に落とした。

 普段の4-3-1-2から5-3-2の布陣を採用したサラゴサにあって、左インサイドハーフで先発起用された香川は、ゴールから遠いポジションでのプレーを余儀なくされ、ほとんどチャンスに絡めず。30分にチームメイトのシモーネ・グリッポが退場となったこともあり、存在感を誇示できないまま、ハーフタイムで交代となった。

 屈辱と言っても過言ではない形でピッチを去った香川に対する地元メディアの評価も辛辣だ。

 地元紙『Heraldo』は、「怠慢なサラゴサにスポルティングが痛快な勝利」と銘打ったマッチレポート内で、香川のプレーを手厳しく綴った。

「この試合でのシンジ・カガワは、地域リーグの選手のようだった。元気がなく、ここしばらくの様子からするとほとんど終わってしまった選手であるかのようだ。ビクトル・フェルナンデス監督が、決定的な仕事ができていないカガワに前半でシャワーを浴びせたのも無理はない」

 同じく地元紙『El Periodico de Aragon』も、「3センターという賭けに出たサラゴサ指揮官の理想は失敗に終わった。なぜなら、カガワが意味のない存在だったからだ」と、痛烈に批判した。

 より辛辣だったのは、スペイン・メディア『El Desmarque』のサラゴサ版だ。第12節のミランデス戦で全国紙『AS』から「0点」を与えられていた香川に対し、採点記事でグリッポと並びチームワーストの「0点」を付けたうえで、「また消えた」とこき下ろした。

「シンジ・カガワは、もう何試合も、自身が持つクオリティーの片鱗さえ見せられていない。今日はボールを受けるため下がっていたが、それは彼の役割ではない」

 直近6試合で1勝1分け4敗と完全に足踏み状態となっているサラゴサ。そうしたチーム状況下に流されるようにトーンダウンをしてしまっている香川が、復調する時は、いつになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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