3-0の快勝にもペップは「あれでは我々は降格する」とシティを叱咤! 一体なぜ?

2019年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「常に気にしているのは、どうプレーするかだ」

理想を追い求め続けるグアルディオラは、3点を奪ったチームにも満足をしなかった。 (C) Getty Images

 3発を見舞っての快勝劇にも、サッカー界屈指の名将は満足しなかった。

 現地時間10月26日に行なわれたプレミアリーグ第10節で、本拠地エティハドにアストン・ビラを迎えたマンチェスター・シティは、3-0と勝利した。

 前半をスコアレスで終えたシティだったが、開始早々の46分にラヒーム・スターリングのゴールで先制した後半は、65分にダビド・シルバが追加点を挙げ、その5分後にイルカイ・ギュンドアンがダメ押し点をゲットし、趨勢を定めた。

 暫定ながら首位リバプールとの勝点差を3ポイントに詰めたにもかかわらず、指揮官のジョゼップ・グアルディオラは、3-0という結果に満足していなかった。

 試合後に行なわれた英公共放送『BBC』のフラッシュインタビューにおいて、「今は順位については気にしていない」と語ったうえで、攻め込みながらもゴールを割れなかった前半のゲーム内容を叱咤した。

「私が常に気にしているのは、どうプレーするかだ。もし、後半にやったようなレベルのプレーをシーズン最後まで続けられれば、あそこにいられる(優勝できる)と確信している。だが、もしも前半のようなプレーをしていれば、我々は首位から遠く離れて降格するか、降格圏にいくだろう。それぐらいやるべきことができていなかった」

 降格するという厳しい言葉をチームに浴びせたグアルディオラだが、後半の内容には手応えを口にしている。とりわけ、46分に均衡を破ったラヒーム・スターリングのパフォーマンスには満足しているようだ。

「後半は全く違うチームだったと思う。スペシャルなレベルにあった。とくにチームはラヒームの真似をしたんだ。彼は本当に素晴らしかったし、アストン・ビラのような難しい相手を倒すために必要なエネルギーを示してくれたね」

 後半の戦いぶりを見れば、不満をこぼす必要などないようにも思われるが、その甘えや隙を微塵も許さない姿勢は、"完璧主義者"で知られるグアルディオラの面目躍如といったところだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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