「日本人へのボッタクリよりひどい!」EL第3節で起きた“PK誤審”にローマ・ファンが激怒! 両監督の見解は…

2019年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ローマにとっては勝利目前の後半ATに起きた悪夢

フェデリコ・ファシオらローマの選手たちはコルム主審に詰め寄って判定を覆すように要求したが、通らなかった。 (C) Getty Images

 現地時間10月24日にヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節が各地で行なわれた。そんななか、ボルシアMGとホームで1-1と引き分けたローマが、スコットランド人のウィリアム・コルム主審に激怒している。

 前半にニコロ・ザニオーロの先制点でリードしたローマは、終了間際のアディショナルタイムにハンドでPKを献上。これを決められて勝点2ポイントを逸する結果となった。

 だが、PKを取られたシーンを映像で見る限り、クリス・スモーリングがシュートをブロックした際、ボールは手ではなく顔面に当たっている。もちろんローマ陣営は猛抗議したが、ELのグループステージではビデオアシスタントレフェリー(VAR)制度が導入されていないこともあり、判定は覆らなかった。

 2試合連続ドローに終わったローマは、勝点5ポイントでグループJの首位に立っている。だが、ブンデスリーガの首位チームをホームで下せば、決勝トーナメント進出に向けて大きなアドバンテージとなっていただけに、コルム主審の判定に不満を募らせているのだ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、パウロ・フォンセカ監督は試合後に「受け入れがたい決定だ。選手たちは打ちひしがれている。ブンデス首位チームを相手に試合をずっと支配していたことを忘れてはいけない」と述べた。

 さらに、FWエディン・ゼコは「深刻なミスだ。このレベルではあり得ないことだよ。すべてが変わってしまう」と、より明確に主審を非難した。

「勝っていれば、(GS突破に向けて)すべてがより簡単になっていたんだ。どうして彼があれほど確信していたのか、理解できないよ。コンタクトが見えない位置にいたのにね。終了間際にあんなPK判定なんてあり得ないし、受け入れることができない。明らかに、スモーリングの顔は赤くなっていた。なのに、レフェリーは見ることすらしなかったんだ」

 ローマの情報専門サイト『forzaroma.info』によると、サポーターもSNSでコラム主審を揶揄・非難している。なかには、「おいUEFA、日本人に対するローマのタクシー運転手のぼったくり以上の盗みだぞ」「恥ずべきだ。会長、UEFAに対して声を上げろ。もう我慢ならない」といった声が寄せられた。

 ボルシアMGのマルコ・ローゼ監督は「ハンドはなかった。それは明確だ」とコメント。誤審だったと認めたうえで、「だがそういう判定になった。ローマの先制点の場面でも、オフサイドがあったことを言っておかなければならない」とつけ加えている。

「ELグループステージでもVARを導入すべきか? 種々のエピソードについて話し合うためにここに来ているわけじゃない。わたしなら、あれはPKにしなかった。ローマ・サポーターの気持ちは理解できる。だが、そういうエピソードのことは脇に置いておきたい」

 今回の誤審は、映像を確認できれば回避できただろう。今後、ELでもグループステージからVARを導入すべきとの声は大きくなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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