10月26日に埼玉スタジアム2002で行なわれる札幌と川崎のルヴァンカップ決勝を前に、同25日、札幌のペトロヴィッチ監督と福森晃斗、川崎の鬼木達監督と小林悠が会見に臨んだ。

　リーグ切っての攻撃力を誇る両チームの対戦だけに、多くのゴールチャンスが生まれそうだが、互いの指揮官は大一番へ次のように試合を展望する。

　２年前の決勝でC大阪に０-２で敗れた鬼木監督は「まず決勝の舞台で札幌という攻撃的なチームと戦えることで点の取り合いということを皆さん期待されると思います」と切り出しつつ、「実際に（クラブとして）過去４回、決勝に進出して、得点を奪えていません。そういうことがあるので、そこをまず払拭したいという想いがあります。とにかく皆さんの期待に応えられるような攻撃的なサッカーで、点を取られたくないですが、サッカーは素晴らしいなと感じてもらえるような試合にしたいです」と意気込んだ。

　一方、"ミシャ"ことペトロヴィッチ監督は「私の同僚である鬼木監督は素晴らしい仕事をしています」と敵将を称賛しつつ、「川崎はリーグで最も攻撃的なスタイルを持ったチーム。非常に緩急に富んだ、テンポを変えられるサッカーをして、危険なスペースを自分たちで意図的に作り出したところを突く、非常に危険なサッカーをする」と評価。

　そして「我々も川崎の次くらいに攻撃的なサッカーはできているのではないか。観る方にとって面白い試合になるはず。それはお互いに危険な攻撃ができるからだ」と続けた。

　大会初優勝を狙う両チームの対戦は、内容を含めて迫力のある一戦になるのかもしれない。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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