浅野拓磨、ビッグチャンスを決めきれず…。パルチザンはマンU相手に攻め抜いたが1点に泣いて首位陥落

2019年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半から猛攻を開始したパルチザン

前半は守備に追われた浅野だったが、後半はチームの攻撃の起点となるなど、存在感を示した。 (C) Getty Images

 現地時間10月24日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節(L組)で、パルチザンとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。

 パルチザンに所属する日本代表FWの浅野拓磨は、4-2-3-1の左サイドハーフとしてスタメン出場。これでELでは3試合連続での先発起用となった。

 試合は、立ち上がりから、怪我人が相次いでいることからユース上がりのガーナーを抜擢するなど、主力メンバーを除いて臨んだユナイテッドが主導権を握る。14分には果敢に攻め上がったマクトミネイが惜しいヘディングシュートを放って、パルチザンゴールを脅かした。

 1トップのサディクが相手CBマグワイアのタイトな寄せに苦しんで、攻めの形を見出せずにいたパルチザンも30分を過ぎたあたりから少しずつ落ち着きを取り戻すと、35分には元ユナイテッドのトシッチがサイドネットをかすめる惜しいミドルシュートを放った。

 右サイドに陣取った浅野は、対面のワン=ビサカのケアに追われたこともあり、攻撃面で存在感を示せない時間が続いた。

 その後もスコアレスで進行した試合は、アウェーチームが前半終了間際に均衡を破る。42分、カウンターから敵エリア内へと攻め入ったウィリアムズが貰ったPKをマルシアルが冷静に決めた。

 フランス代表FWの今大会初ゴールで先手を取ったユナイテッドがリードして迎えた後半、攻勢を仕掛けたのは、ホームチームだった。

 48分に敵ゴール正面25メートル付近からのFKでナトホが惜しいシュートを放てば、52分には浅野からのパスを受け取ったスマが強烈なシュートを見舞ったが、これは相手GKロメロのファインセーブに阻まれた。
 相手の勢いに押され、前半とは一転して守勢に回ったユナイテッドは、60分にラッシュフォードとジェームズと攻撃的なカードを一気に切って流れを変えに行く。しかし、なおも続いたパルチザンの攻勢を押し返すことができないまま、いたずらに時間を浪費した。

 後半から左サイドからの積極的な仕掛けを活かした攻撃を展開したパルチザン。そのなかで、必然的に前半よりも敵陣でボールを受ける回数が増えた浅野は、81分にCKからニアサイドで絶妙なヘディングシュートを放ったが、相手GKロメロの好守に阻まれ、ゴールを決めることはできず。後半アディショナルタイム3分にイバノビッチと交代となった。

 結局、試合は、PKで挙げた虎の子の1点を守り抜いたユナイテッドが、1-0で勝利して、勝点3をゲット。この結果、グループ首位に浮上。一方、敗れたパルチザンは首位から3位に転落した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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