リバプールのプレミアでの連勝が「17」でストップ! 土壇場で追いつくもマンUの堅守に大苦戦

2019年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ララーナが値千金の同点弾

土壇場で同点ゴールを決めたララーナ。この伏兵の一撃が生まれるまで、リバプールはユナイテッドに苦戦した。 (C) Getty Images

 現地時間10月20日、プレミアリーグ第9節で、リバプールが、敵地に乗り込んで、宿敵マンチェスター・ユナイテッドと対戦した。

 好対照な状況下での対戦となった。怒涛の8連勝で首位を行くリバプールは、サラーを欠いたものの、開幕戦で戦線を離脱していた守護神のアリソンが先発に復帰。一方の自動降格圏から勝点1差の14位と落ち込んでいるユナイテッドは、司令塔のポグバを欠くなかでキックオフを迎えた。

 伝統のナショナルダービーの序盤戦は、互いに中盤で激しい肉弾戦を演じながら、相手の出方を睨み合う展開が続いた。

 その後も一進一退の攻防が続くなか、均衡を破ったのはユナイテッドだった。35分、自陣からのカウンターから右サイドを突破したジェームズがアーリークロスを供給。これをエリア内中央でラッシュフォードが合わせてゴールネットを揺らした。

 先手を取られたリバプールは、前半終了間際の44分にリンデロフとの競り合いを制したマネがゴールを決めたが、これは直前のプレーでのハンドをVAR判定の末に取られて、幻の一撃となった。

 1-0とホームチームがリードして迎えた後半、その主導権を握ったのは、1点のビハインドを追うアウェイチームだ。布陣を4-3-3から4-2-3-1に変更したレッズは、セカンドボールをことごとく回収して、分厚い攻めを展開。分にはオリギを下げて攻撃的MFのチェンバレンを投入して、より攻勢を強めていった。
 相手に押し込まれて防戦一方となったユナイテッドだったが、身体を張った守備で応戦しながら、時折、速攻の機会を狙い続けるしたたかな戦い方で、リバプールに時間を浪費させた。

 眼前に立ちはだかる守備ブロックを突き崩す術を見出せずに、前線へロブパスをつける曖昧な攻撃が続いたリバプールは、71分にララーナ、82分にケイタと、次々に攻撃的なカードを切る。すると、この交代策が見事に的中する。

 85分、ロバートソンが鋭いクロスをエリア内へ供給。これをニアサイドでフィルミーノがスルーしてファーサイドに流れると、そこに走り込んでいたララーナが押し込んだ。

 土壇場で相手の堅牢を打ち破ったリバプールは、その後も攻勢を強めて勝点3を狙いに行ったが、失点後も5バックを維持して1ポイントを拾いにいったユナイテッドから逆転ゴールは奪えなかった。

 結局、試合は1-1で終了。残り5分のところまでリードを保ち、宿敵からの勝利を目前にしていたユナイテッドにとっても、昨シーズンのプレミア第29節のエバートン戦(1-1)から続いていた連勝が「17」でストップしたリバプールにとっても、手痛いドローとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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