香川真司、今季初のベンチスタートで後半途中から出場も――。低調なサラゴサも不安定さを露呈して敗戦

2019年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンディション不良を考慮されてベンチスタート

チームの起爆剤として後半途中からピッチに立った香川だったが、存在感は最後まで希薄なままだった。 (C) Rafa HUERTA

 現地時間10月16日、先月18日に行なわれる予定となっていたラ・リーガ2部第6節のフエンラブラダ対サラゴサの一戦が開催された。

 フエンラブラダの面々が集団食中毒による急性胃腸炎を発症したことで、開催が遅れていた一戦。第11節のヌマンシア戦から中2日でアウェー戦に臨むサラゴサは先発4人を入れ替え。フェルナンデス監督が、「(ここ最近の不調には)病気によるコンディション不良という客観的な理由がある」と指摘していた香川真司は、今シーズン初のベンチスタート(第9節のマラガ戦は病欠)となった。

 試合は立ち上がりから、10番のハビ・ロスを起点としながらポゼッションを高めたサラゴサが主導権を握りながらも、チャンスを決めきれずいると、35分に相手MFフライレにFKを直接ゴール右隅へと沈めてフエンラブラダが先手を取る。

 0-1でホームチームがリードして迎えた後半、何とか追いつきたいサラゴサだったが、切り替えの素早い相手の守備に苦戦。思ったように敵ゴールへと迫れないもどかしい時間が続いた。

 攻め手を欠くサラゴサは、58分に攻撃的MFのソロとチーム最多得点をマークしているスアレスを投入して攻勢を強めると、わずか3分後に交代が功を奏す。ポンボがPKを獲得すると、これをハビ・ロスが難なく決めて同点としたのだ。

 これで一気に試合の流れがアウェーチームに傾くかと思われたが、失点してもなお、ペースを乱さなかったホームチームが再びゴールネットを揺らす。67分、サルバドールが味方からの鋭いクロスに滑り込んで合わせた。

 またもビハインドを背負ったサラゴサは、73分に香川を投入し、逆転へのラストカードを切る。

 ピッチに入ってから4-2-3-1の2列目のトップ下に入った香川は、敵バイタルエリア中央でボールを呼び込もうと積極的に動き回ったが、逃げ切りの態勢を構築した相手守備陣が引き下がったことで、味方がパスコースを見出せずにエリア周辺でボールを受けられず……。最後まで存在感を誇示することができなかった。

 結局、試合も2-1でフエンラブラダが勝利。敗れたサラゴサはここ6戦で2敗目(1勝3分け2敗)とチーム全体の低調さが不安視される結果となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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