U-22日本代表、サンパウロとの前哨戦は3-0勝利も反省…次戦、ブラジル代表とのリベンジマッチへ!

2019年10月11日 飯尾篤史

力の差は歴然だったが…

初招集された菅原由勢。今夏に名古屋からオランダAZへ移籍し充実したシーズンをすごしている。(C)Miguel Schincariol/saopaulofc.net

 チャンスの数に対して得点数が見合っていない――。10月10日に行なわれたU-22日本代表とU-20サンパウロの練習試合はそんなゲームだった。

 日本のスタメンはGK谷晃生、DF渡辺剛、瀬古歩夢、古賀太陽、MF橋岡大樹、渡辺皓太、田中駿汰、川井歩、森島司、三笘薫、FW食野亮太郎の11人。

 一方、U-20サンパウロは前日にU-20グレミオとU-20ブラジル全国選手権を戦ったばかりのため、控え組中心のメンバー構成だった。

 力の差は歴然だった。そのため、立ち上がりから終始、日本のペースでゲームは進んだ。先制点は13分、初招集となった食野がDFをかわして蹴り込み、ネットを揺らす。さらに、森島、三苫、食野が次々とシュートを放ったが、枠を外れたり、GKの正面を突いたりして、追加点が奪えない。「もう1点取れた。あそこを決めないとダメ」と先制弾の食野も反省の色を隠せない。
 
 1−0で迎えた後半、日本は選手5人を交代した。食野に代えて小川航基、森島に代えて三好康児、三笘に代えて中山雄太、橋岡に代えて菅原由勢、川井に代えて杉岡大暉を投入。さらに、渡辺をボランチからシャドーに上げて追加点を狙いにいく。

 スコアが動くのは早くも48分、三好のパスから杉岡が決めて2点目をゲットする。
「康児くんから来ると思っていました。今後も、あれに合わせていきたい」(杉岡)さらに、「結果にこだわりたい」と意気込む小川が再三ゴールに迫り、ネットを2度揺らしたが、いずれもオフサイドの判定で、ダメ押しゴールが奪えない。

 68分には、渡辺に代えて原輝綺、瀬古に代えて立田悠悟、古賀に代えて町田浩樹と、3バックをそっくり入れ替えて、陣容を整える。

 その後も右ウイングバックの菅原の突破からチャンスを作り、三好や渡辺がゴールを狙ったが、GKのセーブに遭った。74分に田中駿に代えて田中碧を、82分に渡辺に代えて再び森島を送り出し、選手交代を終えた日本は83分、小川がミドルシュートを放ったが、またしてもGKに防がれてしまう。だが、これで獲得したCKのこぼれ球を杉岡がボレーで突き刺し、ようやく3点目を挙げるのだ。

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