超異例の就任前から「OUT」殺到…ミラン新監督は逆風を跳ね返せるか?

2019年10月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

スパレッティと比べて実績で見劣りし…。

ミラン新監督に就任したピオーリ。(C)Getty Images

 ミランは現地時間10月9日、新監督にステーファノ・ピオーリを招聘したことを正式発表した。契約は2021年6月までの2年だが、『スカイ』など現地メディアによれば今シーズンにCL出場権を逃せば解消されるという。
 
 ミランは今夏にジェンナーロ・ガットゥーゾの後任としてマルコ・ジャンパオロを招聘。しかし、開幕7試合で3勝4敗と結果が出ず、内容も乏しかったため、10月8日に解任した。就任から111日での解任は、暫定監督を除くとミラン史上でもっとも短命という不名誉レコードだった。
 
 後任候補の筆頭はルチャーノ・スパレッティだったが、前所属先のインテルとの契約解消が金銭面で折り合わず破談。次善の策だったピオーリを招聘することになった。
 
 現在53歳のピオーリは経験豊富な指揮官だが、直近で率いたパレルモ、ボローニャ、ラツィオ、インテル、フィオレンティーナではすべてシーズン途中に解任・退任。ローマとゼニトで一時代を築き、昨シーズンまで指揮したインテルでも2年連続でCL出場権をもたらしたスパレッティと比べると、実績で大きく見劣りする。
 
 その関係もあってミラニスタは今回の人事に不満を募らせており、ツイッターでは就任前から「#PioliOut」が流行。10月8日にはこの投稿がトレンドでイタリア1位、世界5位になるほどの事態となった。今回の正式就任を受けて、ミランの公式アカウントにもハッシュタグを用いた書き込みが殺到している。
 
 就任前から異例の逆風が吹き荒れるピオーリに求められるのは何よりも結果。7節を終えて13位タイのミランだが、他チームの取りこぼしもあって目標のCL出場圏内(4位)までとは勝点4しか離れていない。巻き返しは十分に可能だろう。
 
 国際Aマッチデーを挟んで、ピオーリ・ミランの初陣は10月20日のレッチェ戦だ。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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