【日本代表】「本気で『やばい』と思った」。橋本拳人が代表戦で感じた恐怖

2019年10月10日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

向こうの“本気度”が伝わってきた

代表戦でも活躍する橋本。パラグアイ戦で感じた恐怖とは? 写真:徳原隆元

「本気で『やばい』と思った」
 
 日本代表MFの橋本拳人は、パラグアイとの親善試合(9月5日)で一種の恐怖を感じた。何にかと言えば、中島翔哉のリフティングドリブルへのパラグアイ代表選手の反応についてである。
 
 2-0で迎えた前半終了間際、中島がリフティングでボールを前に運ぶと、パラグアイ代表のFWサナブリアに後方からタックルを見舞われた。すると、倒された中島はさらにもうひとりのFWゴンサレスにも詰め寄られたのだ。それを比較的近い位置で見ていた橋本は、こう振り返る。
 
「(相手は)めちゃくちゃ怒っていましたからね。普通に怖かったです」
 
 確かに、そのシーンを映像で見返すと、パラグアイ側の"本気度"は伝わってくる。当の橋本もそうした闘志はピッチでビンビン感じていた。
 
「中島選手がどういう意識でリフティングをしたかは分かりませんが、相手を本気にさせたのは疑いようのない事実です。向こうはひとりだけじゃなくて、(中島が倒れたあと)2人、3人、4人と迫ってきましたからね。試合中のリフティングは止めようと思いました(笑)」
 
 とはいえ、日本での親善試合で"南米勢の本気度"をピッチで体感できたのは貴重な財産だろう。パラグアイ戦に続き、ワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー戦(9月10日)でもスタメンに名を連ね、2-0の勝利に貢献した橋本にとって、代表活動はクラブとはまた違う刺激をもらえる場所となっている。
 
 取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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