”ポスト大迫”になれる?約7か月ぶり招集の鎌田大地はどうフィットするのか

2019年10月09日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「2列目には良い選手が多いので…」

約7か月ぶりに招集された鎌田(中央)。代表定着に向けアピールできるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 10月10日にカタール・ワールドカップ・アジア2次予選のモンゴル戦を控える日本代表は試合前日の9日、さいたま市内でトレーニングを行なった。

 この10月シリーズ(10日のモンゴル戦、15日のタジキスタン戦)のひとつのテーマが、太もも痛で招集できなかった大迫勇也(ブレーメン)の代役探し。

 その候補のひとりが、今年3月のキリンチャレンジカップ以来、約7か月ぶりの招集となる鎌田大地(フランクフルト)だ。

 大迫のような力強くも柔軟なポストプレーで味方を活かすのか、あるいは自分なりの持ち味を出すのか、現チームにフィットするためには、そのどちらかが求められる。

 鎌田自身、それは承知のうえで、「チームとしてやらないといけないことをやらないとだめだと思う。監督に求められることをできるだけ多くできるようにトライする。一番前ですけど、うまくボールをキープしながら、時間を作れればいいかなと思います」と語っている。
 
 特に2列目には、南野拓実、中島翔哉、堂安律をはじめ、久保建英、原口元気、伊東純也といった優れたテクニックや爆発的なスピードを持つ選手が多い。「うまくボールを引き出して、2列目には良い選手が多いので、その選手たちをうまく活かせるようにやっていけたらいいなと思います」とイメージを膨らませている。

 ただし懸念はコンディションと調整時間の短さ。7日にドイツの国内リーグ(ブレーメン戦)を戦ったばかりの鎌田が日本に帰国したのは昨日。前日練習からの合流で、チームメイトと合わせる時間はほとんどなかった。

 さらに所属のフランクフルトでは今季、中盤が主戦場。代表で担うFWとはやはりギャップがある。

「クラブではトップ下だけでなく、8番(セントラルMF)や6番(守備的MF)のポジションなど中盤の3枚をやっている感じなので、代表とやっていることは異なると思うし、一番前と真ん中では見える世界も全然違う。今回は練習時間もなかったし、試合でもっとうまく手探りでやっていかないとダメかなと思います」

 それでも鎌田は「僕自身、練習と試合は全然違うものだと思っているので、今日1日でめちゃくちゃ良くなったなというのはないです。でもこの間(3月のキリンチャレンジカップ)代表に入った時もプレーしているし、みんなの特徴は分かっている。今回は相手のレベルもかなり高いわけじゃないし、僕たちがボールをうまく支配できるはずなので、そこまで難しくはないかなと思います」と自信を窺わせる。

 果たして、鎌田はどう代表チームにフィットするのか。注目したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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