川崎が今季初の5発快勝!大敗した湘南はパワハラ認定の曺監督が不在となってから6戦未勝利に

2019年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

監督不在でも”湘南スタイル”を貫くが…

3月の鹿島戦以来となる今季2ゴール目を上げた中村憲剛。この日はアシストも記録し、川崎のパスワークをけん引した。写真:滝川敏之

 J1リーグは、10月6日に28節の残り3試合が各地で行なわれた。Shonan BMWスタジアム平塚で行なわれた、湘南ベルマーレと川崎フロンターレの一戦は、5-0で川崎が勝利を収めた。

 10月4日にJリーグが湘南の曺貴裁監督のパワハラを認定。その後湘南の会見に出席していた曺監督だが、その進退は明言されないまま、この日の試合を迎えた。Jリーグからの制裁、5試合の出場資格停止は、自粛期間中に消化され、今節から指揮を執ることも可能だったが、ベンチには高橋健二コーチが座り、指揮を執った。

"神奈川ダービー"となった試合は、立ち上がりから"湘南スタイル"を貫き、前線からの速いプレスでホームの湘南がペースを握ったかに見えたが、15分にアンラッキーな形で失点を喫してしまう。

 CKからのピンチは防いだものの、こぼれ球を繋がれ、右サイド深くから川崎の家長昭博にクロスを供給されると、谷口彰悟のヘディングシュートはDFに当たってコースが変わり、GK秋元陽太も触るが、無常にもゴールに吸い込まれる。記録はDF岡本拓也のオウンゴールで川崎に先制点を許してしまう。

 その後もプレスをかける湘南だったが、次第に川崎にいなされ出すと一気に川崎ペースになっていく。

 川崎"らしい"パスワークが出始めた21分、最後は中村憲剛が左足で合わせて2-0と川崎がリードを広げ、さらに26分、中村のスルーパスから阿部浩之が狙い澄ました右足でネットを揺らし3-0とする。35分には小林悠がGKとの1対1を制して4-0とし、川崎の大量リードで前半を終えた。

 4点をリードした川崎は、途中出場の長谷川竜也が81分に得点を挙げ、5-0と今季リーグ戦初の5得点でリードを広げ、湘南に反撃を許さず無失点でゲームを終えた。

 曺貴裁監督が自粛中のここ5試合で2分け3敗と勝ちがなかった湘南は、その記録をまた1試合更新。得失点差も重要になって来る終盤戦だが、ここ2試合で11失点を喫するなど、湘南としては痛い敗戦となってしまった。

 この結果、勝点31の湘南は16位鳥栖に勝点、得失点差で並ばれるが、総得点の差で15位に、川崎は勝点47で4位に浮上した。

 代表ウィークを挟んで次節は、10月19日に湘南は敵地で横浜と対戦、川崎もアウェーでのG大阪戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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