曺監督のパワハラ問題で独自調査の結果報告も。湘南がJリーグからの制裁内容を受けて会見

2019年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブが独自調査を行なった理由とは?

Jリーグによって曺監督のパワハラが認定された。これを受け、クラブは幹部と本人らが出席して会見を行なった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 湘南ベルマーレは10月4日、曺貴裁監督のパワーハラスメント行為についてJリーグからの制裁内容を受けて記者会見を実施。クラブ代表取締役会長の眞壁潔氏、同代表取締役社長の水谷尚人氏、コンプライアンス委員会担当役員の水戸重之氏、さらに曺貴裁監督本人と、その代理人弁護士の今井史郎氏が出席して行なわれた。

 会見の冒頭、眞壁会長は「曺貴裁監督のパワーハラスメント問題で大変つらい思いをされた方にお詫び申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」と謝罪。さらに、「また大変なご心配をおかけしている湘南ベルマーレの支援者の皆さん、ホームタウンの皆さん、そして同じサッカーを戦っているJリーグのクラブの皆さん、同じサッカーファミリーの皆さんに心からお詫びするとともに、日本中のスポーツを楽しんでいる多くの皆さんにお詫びしたいと思います。申し訳ございませんでした」とクラブへの支援者や多くのサッカーファンに向けてお詫びの言葉を述べた。

 そして、Jリーグから通達され2つの制裁内容<1)けん責、2)公式試合5試合への出場資格停止>と違反行為の内容について、改めて眞壁会長から報告がなされたあと、今回の通知書が出されるまでの経緯が説明された。
 
 それによれば、7月上旬、JFA(日本サッカー協会)の暴力等規制相談窓口に投書があり、運用規則によりJリーグに通知が出され、クラブ側は8月20日に調査日を設定した。この時点でクラブには調査内容は一切知らされておらず、8月11日の磐田戦後に曺監督のパワハラ疑惑という一部報道によって、初めて同案件での調査だったことを認識したと明かした。

 その後、Jリーグの調査が進むなかでクラブ側は、その調査が守秘義務契約に基づくことから内容が詳細にクラブ側に降りてくる可能性が低いと察し、「起きている事象に早く対応するために、早い段階から起きている事実を我々が認識しなければならない」という観点から、クラブ独自の調査をJリーグ側との協議のもと、許可を得て行なったという。

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