「お前らはリバプールにビビってる!」「やり返すぞ」南野拓実らザルツブルクを奮起させたのは、指揮官の熱きスピーチ!?

2019年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバプールに大差を付けられたハーフタイムに…

王者リバプールの攻撃力を前に、劣勢に立たされたザルツブルク。マーシュ監督の叱咤で選手たちの目の色が変わった。 (C) Getty Images

 現地時間10月2日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)、グループステージ第2節で、敵地アンフィールドに乗り込んだレッドブル・ザルツブルクは、リバプールに食い下がりながらも、3-4と撃ち合いに敗れた。

 36分までに3点を奪われたザルツブルクは、前半のうちにファン・ヒチャンのゴールで1点を返したものの、リバプールに終始ペースを握られ、勝負は決したかに思われた。

 しかし、後半に入って流れは一変。56分に南野拓実が豪快なダイレクトボレーを突き刺すと、その4分後には南野のグラウンダーのクロスをアーリング・ハーランドが流し込んで同点としたのだ。

 その後、モハメド・サラーに決勝点を奪われ、惜しくも競り負けたとはいえ、王者を追い詰めた猛反撃は、敵将ユルゲン・クロップに、「後半のザルツブルクはとてもパワフルで、それぞれ違う形から素晴らしい2ゴールを決めた」と言わしめるほどの力強さがあった。

 明らかに劣勢だったザルツブルクは、いかにして後半に立ち直ったのか――。そのキッカケとなったのは、指揮官のスピーチかもしれない。

 ザルツブルクのYou Tube公式チャンネルは、ジェシー・マーシュ監督が、ハーフタイムのロッカールームで、投げかけた言葉を動画付きで紹介している。

 現役時代にアメリカ代表としてプレーしたこともある45歳の熱血漢は、CL王者になす術なく押し込まれて、うなだれる選手たちに向かい、興奮気味にこう話した。

「お前らがいくつのファウルを犯したか分かってるか? たったの二つだぞ!? フレンドリーマッチじゃないんだぞ! チャンピオンズ・リーグなんだぞ! クソッタレ! もっと気合を入れて、身体を張ったらどうなんだ! ファン・ダイクぐらい引き倒してみろ。そのぐらいやれ!

 お前たちはビビりすぎなんだよ。リスペクトしすぎてる。全てに対してビビってるんだ。憧れすぎてな。あいつら(リバプール)は凄いやつらさ。そんなことわかってんだよ! だから相手にケガさせないようにしなきゃならない? そんなわけない! 戦えよ」

 さらに「リバプールに教えてやれ。俺たちがここに戦いに来たんだ、と」と発破をかけ、こう続けた。

「やり返すぞ。俺たちの意志と闘争心をぶち上げろ! あいつらが強いことはよくわかった。けど、戦うんだ。試合に命を吹き込め。自信をもって、恐れないこと。それだけでいいんだ。後半は自分を外に出せ! 素晴らしいプレーをしよう。そうすれば、胸を張ってやれる。さぁ行こうぜ!」

 ザルツブルクの選手たちが、目の色を変えてプレーし始めた後半の様子を見れば、指揮官の「喝」が効いたのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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