Jリーグ行き検討のマルキージオが現役引退。「フィジカルが…」33歳で決断

2019年10月04日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ユベントス愛がことのほか強かった。

現役引退を表明したマルキージオ。(C)Getty Images

 元イタリア代表MFのクラウディオ・マルキージオ(33歳)が、現地時間10月3日に現役引退を表明した。
 
 トリノで生まれ育ち、7歳でユベントスの下部組織に入団したマルキージオは、2006年にトップデビュー。エンポリにレンタルされた07-08シーズンを除き、18年までユーベでプレー。公式戦389試合・37得点の成績を残し、セリエAを7回、コッパ・イタリアを4回制覇した。
 
 18-19シーズンはロシアのゼニトに新天地を求めたが、爆弾を抱えていた右膝を再び負傷。シーズン終了後に契約解除していた。
 
 今夏は国内外の複数のクラブからオファーを届き、「イタリアでユベントス以外のユニホームを着ることはできない。だから海外だ。日本や中東の話も検討しているよ。プロジェクト、街などすべてね」と語るなどJリーグ行きの話もあったようだ。しかし、イタリア代表でも55キャップを誇った名MFは、このタイミングでスパイクを脱ぐ決断を下した。
 
 ユーベのアリアンツ・アレーナで行なった引退会見で、本人はこう語っている。
 
「決して簡単な決断じゃなかった。ここ数か月はまだ現役を続けたいと思っていたが、フィジカルがもう以前の状態に戻らなかった。たくさんのオファーをもらったよ。でも、『クラウディオ』(自分自身)に敬意を払い、それらを受け入れることができなかったんだ。心残りはユベントスでビッグイヤーを勝ち取れなかったこと(14-15と16-17に準優勝)、そしてアッズーリでEUROに優勝(2012年大会で準優勝)できなかったことだね」
 
 かつてミランのオファーを二度に渡り断るなど、ユベントス愛がことのほか強かった。
 
「いつも僕のそばにいてくれた家族、妻や子供たちに感謝したい。トリノで生まれた僕は、大好きなクラブでプレーするという夢を持つ少年だった。その夢はユベントスのトップチームのトレーニングに参加したときに叶ったよ」
 
 33歳での早すぎる引退。今後についてはまだ未定で、「ここ数年は色々なことを考えてきたが、これからのことはまだ分からない。今はゆっくり休んで、今後のことについてじっくり考えたいね」と語った。
 
 ユベントスでは超レアな下部組織出身の主力で、「プリンチピーノ(王子様)」として絶大な人気を誇っただけに、現在のパベル・ネドベド(副会長)やアンドレア・バルザーリ(アシスタントコーチ)のように、いずれ何らかの形でユベントスに復帰する可能性もあるだろう。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

次ページ【動画】マルキージオのキャリアハイライト。素晴らしいゴラッソも!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事